10日(現地時間)、CBSの時事番組『フェイス・ザ・ネイション(Face the Nation)』に出演し、イラン戦争後の米国の核心兵器資産の消耗状況について語る民主党のマーク・ケリー上院議員(アリゾナ州)。[写真 CBSホームページ キャプチャー]
論争の発端は、宇宙飛行士出身のマーク・ケリー上院議員(アリゾナ州・民主党)とピート・ヘグセス国防省(戦争省)長官の公開衝突だ。ケリー議員は10日(現地時間)、CBSの時事番組『フェイス・ザ・ネイション(Face the Nation)』に出演し、自身と上院の同僚議員らが最近、長距離トマホーク巡航ミサイル、THAAD(高高度防衛ミサイル)、精密打撃ミサイル(PrSM)、SM3迎撃ミサイルなどの在庫状況について詳細なブリーフィングを受けたと明かし、「我々の弾薬庫をどれほど消耗したかに対し、『衝撃的』と言っても差し支えないと思う」と語った。
◇ケリー民主党議員「備蓄分の補充に数年かかるだろう」
ケリー議員は特に「これは(トランプ)大統領が明確な戦略も、計画も、日程もなく米国をこの状況に引き込んだためであり、それによって多くの弾薬が消耗された」とし、「その備蓄分を補充するのに数年かかるだろう」と強調した。
するとヘグセス長官が色をなして反論した。同日午後、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)を通じて「ケリー議員が自身が受けた国防省の『機密』ブリーフィングの内容をテレビで『虚偽的かつ愚かに』言いふらしている」と批判した。あわせて「彼がまたしても宣誓に違反したのか。国防省の法律チームが検討するだろう」とした。
◇ヘグセス国防長官「機密を愚かに言いふらした」
ケリー議員とヘグセス長官の衝突は今回が初めてではない。昨年11月、ケリー議員は同じ民主党所属で軍・情報機関出身の下院議員5人と共に、ソーシャルメディアに「トランプ政府の不法な命令には拒否できる」というメッセージを出した。
ヘグセス長官はこれら6人を「反逆者6人組」と呼び、国防省レベルの調査と懲戒手続きを推進し、国防総省はケリー議員に譴責(けんせき)書簡を送った。ケリー議員がこれを不当として起こした訴訟で、今年2月、連邦裁判所は表現の自由を規定した修正憲法第1条は退役軍人にも適用されるとして、ケリー議員勝訴の判決を下した。
ヘグセス長官は今回はケリー議員が軍機密を漏洩したとして関連法違反の有無を調査するとしたが、論争の焦点は「機密流出」よりも「兵器備蓄分の実際の現状」に集中している様子だ。先月、米シンクタンクの米戦略国際問題研究所(CSIS)の分析レポートによると、米軍はイラン戦争の過程で一部の核心兵器を危険水準まで消耗したことが分かった。パトリオット迎撃ミサイルは全体在庫のほぼ半分を使い、THAADミサイルも半分以上を発射しており、精密打撃ミサイル(PrSM)も45%以上を消耗したと推算された。
「弾薬庫の消耗は衝撃的」…イラン戦争で米国に「武器庫危機論」拡散(2)
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