今月7日、高校生凶器殺人事件が発生した光州光山区月渓洞(クァンジュ・クァンサング・ウォルゲドン)の現場に設けられた追悼空間に、哀悼メッセージが書かれた黄色いリボンと人形が結びつけられている。聯合ニュース
光州警察によると、事件は5日午前0時11分ごろ、光州光山区月渓洞(クァンジュ・クァンサング・ウォルゲドン)のある大学近くの路上で発生した。当時、帰宅途中だった女子高生Aさん(17)は、面識のないチャン容疑者(24)が切りつけてきた凶器で攻撃を受けた。
近くを通りかかった男子高生のB君(17)は、悲鳴を聞いて道の反対側へ駆けつけた。B君は10日、ニュース1との電話インタビューで「最初は恋人同士のケンカだと思った。直後に『助けて』という悲鳴が聞こえた」とし「悲鳴を聞いて体が先に動いた」と当時の状況を振り返った。
現場に到着したB君は、血を流して倒れている同年代の女子生徒を発見した。チャン容疑者はB君に「119番を呼んでくれ」と要求し、B君がスマートフォンを取り出し通報しようとした瞬間、チャン容疑者が凶器を持って近づいてきた。
B君は片手にスマートフォンを持ったまま、もう一方の手で凶器を防ごうとして手の甲に大きな怪我を負い、続いて首の部位まで2回刺されたという。B君は意識が遠のくほど血を流す状況でもチャン容疑者を突き飛ばして現場を離れた後、知人に電話をかけ「人が刺された」と助けを求めた。
Aさんは病院に運ばれたが、不幸にも亡くなった。B君は緊急縫合手術を受けて一命を取り留め、現在は光州のある病院で治療を受けている。現在、B君は見知らぬ人が近づくだけで体が硬直するなど、外傷後ストレス障害(PTSD)の症状を見せている。また、Aさんを最後まで守れなかったという罪悪感に苦しんでいる。
B君はニュース1とのインタビューで「あの生徒さんは助かるべきだったのに、残念でならない」とし、しばらく言葉を詰まらせ沈痛な面持ちだったという。
◇「悪質なコメントに心が折れた…息子が萎縮しないよう願うばかり」
事件後、オンライン上に広がった悪質なコメントにより、B君と家族はさらに辛い時間を過ごしている。
B君の父親はニュース1に対し「息子は肉が削ぎ落とされた状態で、首まで刺された危険な状態だった。なぜそんな危険な場所に行ったのかと叱った」とし「次からは絶対に出しゃばるなと言うと、息子に『父さんでもあの状況ならそうしたのでは』と言われた」と語った。
父親は「事件が国民に知られた後、オンライン上では『男子高生が逃げた』というようなコメントを否応なく目にする」とし、「少し傷を負って逃げたかのように言われるのを見て心が折れた」と話した。
続けて「英雄のように扱ってほしいというわけではない。ただ、息子が間違った行動をしたのではないということを分かってほしい」とし、「息子がした行動は隠すべきことではなく、誰かを助けるために身を投げ出したことだった。息子が萎縮しないで堂々と生きてほしいと願うばかり」と付け加えた。
一方、チャン容疑者は犯行直後に逃走したが、事件発生から約11時間後に警察に逮捕された。チャン容疑者は警察の調べに対し「生きているのがつまらなくて自殺を悩んでいたが、衝動に駆られて犯行に及んだ」という趣旨の供述をしたことが分かった。
警察はチャン容疑者に対してプロファイラーの面談と診断検査を実施した結果、サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)の分類基準には該当しないと明らかにした。殺人・殺人未遂の容疑で拘束されたチャン容疑者は、身元情報公開の決定に基づき、14日に身元が公開される。
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