英海軍駆逐艦「HMSドラゴン」が3月4日(現地時間)、英南部ポーツマス海軍基地近隣に停泊している。 [AFP=聯合ニュース]
◆米主導の安保秩序だけに任せられない…英仏軍艦、中東に急派
9日(現地時間)のロイター通信などの海外メディアによると、英海軍は駆逐艦「HMSドラゴン」を中東に配備することを決めた。英国防省は「ホルムズ海峡の商船通航を保護するための多国籍任務に対応する」と説明した。「HMSドラゴン」は、イラン戦争の勃発後キプロス防衛支援のために東地中海に投入されていたが、今回は中東海域に向かうことになった。
フランスも今月6日に空母「シャルル・ド・ゴール」の艦隊を紅海に移動させた。イラン船舶の通航を妨げない代わりに、米国の封鎖緩和も引き出し、海上での対峙を交渉局面へと転換させる構想だ。マクロン仏大統領は「フランスと英国が構築した多国籍任務が、船主や保険会社の信頼を回復させるだろう」と強調した。
また、先月22、23日にはロンドンでおよそ30カ国の軍関係者が英仏主導の作戦の実務について協議した。英国とフランスが米国とは別の名目で多国籍海上任務を構成すること自体が異例だ。イラン戦争勃発後、欧州の利益に直結する交通路やエネルギーサプライチェーンを、もはや米国主導の安保秩序だけに任せることはできないという判断のためと分析される。
◆「危険なNATO解体を目撃…新たな防衛同盟が必要」
作戦上の動きと同時に政治的レベルでも従来の安保枠組みに代わる具体的な構想が欧州内部で噴出している。ラスムセン元北大西洋条約機構(NATO)事務総長は今月8日、独日刊紙ヴェルトに対し、「我々は今、危険なNATOの解体過程を目の当たりにしている」とし「新たな欧州防衛同盟が必要だ」と主張した。欧州防衛に対するトランプ大統領の姿勢を見る限り「欧州が自立すべきという点以外に結論は出てこない」とも話した。
ラスムセン氏は具体的に、欧州諸国からなる「有志連合」を公式化することを提案した。ウクライナ戦争の停戦時にウクライナの安全保障のために考案された一時的な連合モデルを拡大・改編しようという趣旨だ。ラスムセン氏は連合加入条件として▼国内総生産(GDP)比5%までの国防費支出▼NATO第5条に準ずる相互防衛の約束▼個別の国が共同軍事行動を拒否権で防げない意思決定構造などを提示した。
ラスムセン氏が同盟内で米国の主導的役割を擁護してきた代表的な大西洋同盟信奉者という点で、今回の提案は欧州内の安保不安を赤裸々に表しているという見方もある。ラスムセン氏自身も「欧州はあまりにも長い間、ロシアの安いエネルギー、中国の安い商品、米国の安い安保に依存してきた」とし「米国なき欧州安保を構想しなければならない現実は非常に苦痛だ」と吐露した。
「トランプ大統領を見ると安保自立しか答えない」…欧州で新たな防衛連盟が浮上(2)
この記事を読んで…