4日、ホルムズ海峡付近のイラン・バンダルに停泊している船舶。ロイター=聯合ニュース
業界関係者とエネルギーリサーチ会社ケプラー(Kpler)およびシンマックス(SynMax)の資料によると、UAE国営のアブダビ国営石油公社(ADNOC)は4月の1カ月間、タンカー4隻にUAE重質油であるアッパーザクム原油400万バレル、ダス原油200万バレルなど計600万バレルを積み込み、海峡の外へ送り出した。
海峡を通過後、別のタンカーに原油を移し替える船対船(STS)の瀬取りを経て東南アジアの製油所に送るか、オマーンの港の貯蔵施設に荷揚げするか、韓国の製油所へ直接向かうなどの方式で輸出した。
ケプラーの資料を見ると、超大型タンカー(VLCC)「ハフィート(Hafeet)」は先月7日にアッパーザクム原油200万バレルを積み、同月15日に海峡を抜けた後、ギリシャ船籍のVLCC「オリンピック・ラック(Olympic Luck)」に瀬取りしてマレーシアのペンゲラン製油所へ運搬した。
ダス原油200万バレルを積んだVLCC「アリアクモンI(Aliakmon I)」は2日、海峡を抜けてオマーンのラス・マルカズ貯蔵ターミナルに荷揚げした。スエズマックス級の「オデッサ(Odessa)」と「ZOUZOU N」は、アッパーザクム原油を各100万バレルずつ積み、韓国に向かって航行中だ。
ADNOCはリスクを冒した分、価格も高く設定した。アッパーザクム原油の一部は、ADNOCの公示価格より1バレル当たり20ドル高い史上最高水準のプレミアムで販売されたと伝えられた。
ADNOCは先月末、一部の顧客に対し、5月からフジャイラやオマーン・ソハールなどペルシャ湾外の港でSTS方式によって原油を積み込めるよう通知し、アジアの製油会社と追加販売の協議を続けている。
これに先立ち、イランが2月28日に始まった米国・イスラエルの攻撃に対抗し、自国原油を除いたホルムズ海峡の通過を事実上封鎖したことで、イラク、クウェート、カタールは輸出を中断するか価格を大幅に下げ、サウジアラビアは紅海経由の輸出のみを続けている。これにより、全世界の石油・ガス供給量の5分の1が滞っている。
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