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原油高で特需消える、LCCを襲うショック

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

3日、米フロリダ州フォートローダーデール・ハリウッド国際空港に運航を停止したスピリット航空の旅客機が駐機している。[写真 EPA=聯合ニュース]

6月初めに海外旅行に行こうとしていた会社員のイさんはまだ航空便の予約をできていない。寝て起きれば上がる航空券価格のためだ。大韓航空の仁川(インチョン)~ロサンゼルス往復航空便は3月には230万ウォン(約24万8779円)で買えた。ところが先月初めに270万ウォンになり、最近では290万ウォンまで上がった。イさんは「東南アジアか韓国国内に目的地を変えなければならなさそうだ」とした。

イラン戦争長期化にともなう原油価格高騰の余波が航空業界を強打した。航空産業はコストの20~30%を燃料が占める代表的なエネルギー敏感産業だ。オイルショックの影響を最初に知らせる「炭鉱のカナリア」のようにあちこちで警告音が鳴っている。


5月は夏の繁忙期を控え航空便予約が急増する時期だ。ところが急騰した航空燃料価格が5月の特需に冷や水を浴びせた。米エネルギー情報局(EIA)によると、テキサスやルイジアナなどで取引する航空燃料現物価格は先月24日に1ガロン当たり4ドルを記録した。今年最初の営業日である1月2日の1.9ドルと比べ2倍水準だ。


航空会社は原油価格上昇にともなう損失を補填するため基本運賃に追加で燃油サーチャージを課す。韓国の航空会社が1日から発券する国際線航空券には燃油サーチャージ体系の最高段階となる33段階を適用する。33段階を適用するのは現行の算定体系を導入した2016年以降で初めてだ。先月の18段階から1カ月で15段階上がった。大韓航空は今月から片道基準最小7万5000ウォンから最大56万4000ウォンの燃油サーチャージを課す。戦争勃発前に決めた3月の燃油サーチャージと比較して5倍以上上がった。

実際現在10月中旬に出発する大韓航空の仁川~ニューヨーク往復航空便を予約する場合、運賃は177万2200ウォンだ。細部項目別では運賃が67万4800ウォン、税金が13万5000ウォン、燃油サーチャージ95万2400ウォン、発券手数料1万ウォンだ。燃油サーチャージが運賃よりも高く本末転倒との不満が出ているが、航空会社は「燃油サーチャージ引き上げ分が航空燃料価格負担上昇分を相殺できずにいる」という立場だ。

航空会社ごとに生き残りに向け乗り出している。フィナンシャル・タイムズは、ルフトハンザ、トルコ航空、エミレーツ航空など世界的航空会社が今月の運航計画で約200万席を減らし、1万2000便以上の航空便をキャンセルしたと報道した。燃料消費を減らすため大型航空機を投じた路線に中小型航空機を代替投入している。1日に複数の便を運航していた路線は統合運営する。

耐えきれず倒産する格安航空会社(LCC)も出始めた。AP通信によると米国の代表的LCCの1社であるスピリット航空が2日に運航を停止した。1992年に創業したスピリットは手荷物、機内食などのサービスを有料化する代わりに値段安い航空券で勝負し人気を呼んだ。だが急騰する航空燃料の負担は耐えられなかった。ロイター通信は「米国とイランの戦争と関連した航空業界初めての犠牲者」と指摘した。

韓国のLCCも揺れている。航空業界によると、ティーウェイ航空は5~6月の2カ月間に客室乗務員を対象に一時的無給休職申請を受け付けており、エアロKもやはり全従業員を対象に無給休職申請を受け付け始めた。ジンエアーは従業員に支給していた安全激励金を無期限延期することにした。





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