HD現代重工業がフィリピンに輸出した護衛艦 [写真 HD現代重工業]
<1>デンマーク護衛艦事業に韓国造船企業が挑戦
これまで東南アジアに集中していた韓国の造船業界が中東や南米などに市場を拡大する中、HD現代重工業がデンマークのフリゲート艦事業に挑戦している。4月28日(以下、現地時間)、デンマークの公共放送DRはHD現代重工業の海外営業担当キム・ジェラク常務に対するインタビューを放送した。デンマークは史上最大規模となる10億ドル規模のフリゲート艦4隻導入事業を準備している。発注作業はかなり進展したが、3月の総選挙後の連立政権樹立と国防省の人事が重なり、現在は一時中断した状態だ。
DRのインタビューでキム常務はHD現代重工業のフリゲート艦は欧州の競合他社より20~30%安いため、デンマークは3隻分の価格で4隻を確保できると強調した。また、欧州の競合他社よりもはるかに早い納期を約束した。キム常務は契約締結時点から3年半以内に最初の艦艇を引き渡すことが可能と述べた。
同メディアは、今年契約を締結すれば、2031年までの4年余りの期間にフリゲート艦4隻の引き渡しが可能という見方を示した。DRは欧州の企業は日程が支障なく進んだとしても最初の艦艇を引き渡せるか確実でないと伝えた。続いて韓国企業は6年間の艦艇引き渡し過程で一度も遅延したことがなく、むしろ複数の艦艇を予定を繰り上げて引き渡してきたと報じた。
デンマークのフリゲート艦事業には韓国企業のほか欧州の複数の企業が参加を宣言し、各国政府も支援している。参加が予想される企業にはフランスのナバルグループ、イギリスのバブコック、ドイツのNVL、スペインのナバンティア、そしてデンマークのコンソーシアムがある。
HD現代重工業は4月21日に入札登録が締め切られたタイのフリゲート艦事業にも参加している。フリゲート艦1隻を導入するこの事業にはHD現代重工業のほか、韓国のハンファオーシャン、トルコのASFATとTAIS、シンガポールのSTエンジニアリング、そしてスペインのナバンティアが参加した。
<2>米空軍、2種類の極超音速ミサイル関連予算を要請
米陸軍・海軍に比べて極超音速ミサイルの導入が遅れていた米空軍が、2027会計年度の予算案で2種類の極超音速ミサイル導入予算を要求した。軍事メディアのアーミーリコグニションによると、米空軍は2027会計年度に2種類の極超音速ミサイル用予算を要請した。
1つ目は空中発射型極超音速ミサイル「HACM」で、生産を開始するために4億400万ドル(約633億円)を要求した。同メディアは今回の要請が開発段階から実戦配備段階への転換を意味し、米軍に高度な防衛環境下で高価値目標を迅速かつ迎撃困難な状態で打撃するオプションを提供すると分析した。
HACMはスクラムジェットエンジンを使用し、マッハ8に近い速度で極超音速飛行を維持し、敵の防衛網をかく乱する機動性のある低高度飛行軌道を持つ。戦闘機搭載が可能な設計のためF-15Eのような戦闘機は出撃時により多くのミサイルを搭載でき、柔軟で迅速な通常打撃と分散した戦力投射という傾向に合っている。
米空軍の2027会計年度予算案は2031会計年度までにHACM関連の累積調達予算を30億2800万ドルと策定した。初期の実戦配備は2027会計年度に行われる予定で、F-15E戦闘機に最初に統合される計画だ。
2つ目は爆撃機に搭載可能な極超音速滑空兵器である空中発射迅速対応兵器「AGM-183 ARRW」で、開発を再開するために3億4570万ドルを要求した。AGM-183 ARRWは開発初期に数回の失敗が重なり、2024年3月に最後の試験が実施された後、開発が中断されていた。
アーミーリコグニションによると、今回要請された予算は第2の開発バージョン「インクリメント(Increment)2」用であり、敵の警告時間を短縮して迎撃を複雑にする新型滑空体を開発する予定だ。このほか、終末探索器やデータリンクなどに対する試験も含まれている。ARRW関連の研究開発および試験予算は2027会計年度から2030会計年度までで計17億5700万ドルを計画している。
米空軍はAGM-183 ARRWを搭載するプラットフォームとして既に知られているB-52爆撃機のほか、B-1B爆撃機も考慮している。エドワーズ空軍基地は4月29日、B-1B爆撃機がAGM-183A ARRWを外部に装着して飛行する場面が入った短い映像を公式インスタグラムで公開した。
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