朝米首脳会談を1カ月後に控えていた2018年5月8日、中国を訪問した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が大連・棒棰島のビーチで習近平国家主席と並んで散策しながら言葉をかわしている。新華=聯合ニュース
香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は今回の訪問について「歴代最悪の準備と最高の儀典を期待する側のパラドックス」と描写した。ジャーマン・マーシャル財団(GMF)のボニー・グレイザー・ディレクターは「ほとんどが威風堂々とした儀式にとどまるだろう」とし、期待値を下げた。中国は2017年のトランプ大統領訪中時、紫禁城の観覧を連想させるよう、皇帝たちが天に祭祀を捧げた天壇への訪問を提案したとも伝えられている。
5月1日には、トランプ大統領の側近であるスティーブ・デインズ上院議員ら超党派の議員代表団5人が上海と北京を訪問する。デインズ氏は、米国の消費財企業プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の役員として6年間中国で勤務した経歴がある。トランプ政府と北京の重要な仲介役として知られるデインズ氏が、今回の訪中期間中に習主席と会い、首脳会談の突破口を見出すか注目される。デインズ氏は昨年3月にも北京を訪問し、李強首相と会談している。
一方、トランプ大統領の訪中直後には、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の北京訪問も予定されている。今月14日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は1泊2日の日程で北京を訪問し、習主席と王毅外交部長に会い、プーチン大統領の訪中問題について協議した。
トランプ・プーチン両氏に続き、朝中首脳会談の可能性も提起されている。北京外交界のある関係者は「今月9~10日の王部長による平壌(ピョンヤン)訪問は、トランプ氏の訪中を控えた事前の布石」とし、「ただし、中朝首脳外交は北京と平壌のどちらでも開かれる可能性がある」と展望した。2018年6月、シンガポールでの第1回米朝首脳会談を控えた際にも、朝中間の接触は活発だった。王部長の平壌訪問(5月3~4日)と、中国大連での朝中首脳会談(7~8日)が相次いで開催されている。
イラン・台湾・AI・レアアース・北朝鮮…トランプ氏の訪中まで残された「地雷原」(1)
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