イラン最高指導者モジタバ・ハメネイ師の初のメッセージを放送するイラン国営放送。[IRIB キャプチャー]
モジタバ師は「ペルシャ湾の日」に合わせ、30日(現地時間)に発表したメッセージで、「ペルシャ湾はイスラム諸国とイラン国民に(神が)与えたかけがえのない恵みであり、アイデンティティーと文明の一部だ」と位置づけ、このように語った。
ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)と国営メディアなどを通じて発表されたメッセージで、モジタバ師は、ペルシャ湾が数世紀にわたり列強による侵略の対象となってきたが、イランはこれに立ち向かって戦ってきたと強調した。
モジタバ師は「イスラム革命はこうした抵抗の転換点であり、いまや圧制者たちの手を完全に断ち切る時が来ている」と述べた。
続けて、「世界的覇権勢力(米国)の攻撃が屈辱的な敗北に終わったことで、ペルシャ湾とホルムズ海峡の新たな章が開かれつつある」と強調した。
また、「域内の米軍基地は脆弱であり、同盟国の安全を保障できないことが証明された」とし、「米国の存在は地域の不安定化の原因にすぎない」と主張した。
モジタバ師は今後の地域秩序について、「ペルシャ湾の明るい未来は、米国のいない未来だ」とし、「イランはホルムズ海峡の管理において、敵対勢力による利用を阻止する新たな法的規則と管理体制を導入する」と述べた。
このほかモジタバ師は、領土防衛のため科学・軍事技術を総動員し、新たな海峡管理体制を通じて域内のすべての国に経済的利益をもたらすと約束した。
モジタバ師は「1万キロメートル彼方から悪意を持ってやって来る外勢の居場所は海の底しかない」とし、「抵抗政策によって実現した勝利の連鎖が、世界と地域の新秩序を開く序章になるだろう」と述べた。
イランは1622年、サファヴィー朝がポルトガル勢力をホルムズ海峡から駆逐したことを記念し、毎年4月30日を「ペルシャ湾の日」に定めている。
今年2月28日、米国とイスラエルの空爆で死亡した父の後を継ぎ、イラン第3代最高指導者に選出されたモジタバ師は、これまで一度も公式の場に姿を現しておらず、肉声も公開していなかった。
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