40代の職場の上司からハラスメントを受け死亡した20代の被害者、パン・ユリムさん。[写真 JTBC『事件班長』]
29日、JTBC『事件班長』によると、2024年4月に京畿道(キョンギド)のある半導体部品メーカーに機械加工エンジニアとして入社した故パン・ユリムさんは、入社8カ月後の同年12月、自宅で死亡しているのが見つかった。
パンさんのスマートフォンからは遺書とみられるメモが発見された。メモには40代の次長Aから足で臀部を蹴られるなど、ハラスメントを受けたという内容が含まれていた。
メモの内容を総合すると、ハラスメントは入社1カ月後に始まった。Aは「女になぜのど仏があるのか」「片手でお前を持ち上げられるか」と言いながらパンさんの首を片手で掴んで持ち上げたほか、後ろから膝でパンさんの膝裏を攻撃した。パンさんを転倒させて足を負傷させたこともあった。Aはまた、拳で鼻を殴ったり、腕を強く掴んだりなどの暴力を振るったという。
パンさんは同年10月、職場と労働庁に被害事実を知らせた。労働庁は、△臀部を足で蹴る行為 △首を掴んで上に持ち上げる行為 △セクハラ--などをハラスメントと認定したが、職場で完全な分離は行われなかった。パンさんはスマートフォンのメモに「さまざまなハラスメントがあったが、今すぐ仕事を辞められない経済的状況のため、我慢して通っている」と記していた。
パンさんはAを暴行と強制わいせつで告訴したが、告訴状を提出してから2カ月後に死亡しているのが見つかった。警察はパンさんの死亡を受けて事件を証拠不十分で終結させた。しかし、故人のスマートフォンから証拠資料を確保した遺族が検察に異議を申し立てたことで、警察は補完捜査の末、昨年6月に事件を検察に送致した。
Aは16日、水原(スウォン)地方法院(地裁に相当)刑事9単独のク・ナヨン判事の審理で開かれた初公判に出席した。A側は裁判で「公訴事実の事実関係は認めるが、強制わいせつと暴行には至っていない」として容疑を否認した。
パンさんの母親は『事件班長』に対し、「Aはこれまで一度たりとも私たちに謝罪しなかったのに法廷で初めて謝罪した。ところが裁判が終わって呼び止めると逃げ出した。心から反省しているなら、こちらに来て謝罪すべきであり、逃げる理由などないのではないか」と訴えた。判決公判は来月7日に開かれる。
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