米国を国賓訪問中のチャールズ3世英国国王が28日(現地時間)、ワシントンDCのホワイトハウス・オーバルオフィスでドナルド・トランプ米大統領と会い、記念撮影している。[AP=聯合ニュース]
チャールズ3世は、「大西洋の深淵から、壊滅的に溶けつつある北極の氷河に至るまで、米軍と同盟国の献身と専門性はNATOの中核となっている」と強調した。さらに、両国がF-35戦闘機を共同製造していることや、米国・英国・オーストラリア3カ国の安全保障枠組みであるAUKUS(オーカス)体制の下で、オーストラリアの原子力推進潜水艦能力強化に合意した点などを挙げ、「われわれがこのような取り組みをともに進めるのは、単なる感情論ではなく、未来に向けてより強固な共同対応力を築き、将来世代にわたり、関係国の人々の安全を守るためだ」と語った。
チャールズ3世は両国間の経済協力も強調した。核融合、量子コンピューティング、人工知能(AI)、新薬開発分野での協力に言及し、「われわれは成長を続ける年間4300億ドル(約68兆6000億円)規模の貿易、1兆7000億ドル規模の相互投資、そして大西洋の両岸で数百万の雇用を支える経済関係を誇りに思う」と述べた。
◇「スコットランドと米アパラチア山脈は、かつて一つだった」
チャールズ3世は、両国間に国境線が引かれるはるか以前、スコットランドと米東部のアパラチア山脈は一つだった点に触れ、「これからの250年を見据え、われわれは最も貴重で代えがたい資産である自然を守る共同の責任についても深く考えなければならない」と述べた。
チャールズ3世はこの日、約31分間にわたった演説の中で、ところどころにユーモアと機知を交え、会場を和やかな雰囲気に包んだ。演説序盤には、「(作家)オスカー・ワイルドが言ったように、今日われわれは言葉を除けば米国と本当にすべてを共有している」と述べ、会場から大きな笑いが起きた。
英国と米国は民主主義、価値観、文化などほぼあらゆる面を共有しているが、決定的な違いは言葉だという意味だった。実際には両国とも英語を使うが、一部の英国人には米国式の発音や綴りを皮肉り、自分たちの英語こそ本物だと考える傾向がある。チャールズ3世は、「両国は言葉だけを除けばすべて同じだ」というオスカー・ワイルドの皮肉めいたユーモアを引用し、両国間の深い同質性を洗練された形で遠回しに表現した。
◇暗殺未遂事件めぐり「暴力は決して成功しない」
チャールズ3世は、25日にホワイトハウス記者協会の年次夕食会で発生したトランプ大統領暗殺未遂事件については、「断固たる決意をもって申し上げるが、そのような暴力行為は決して成功しない」と述べた。
この日のチャールズ3世の演説は、米東部時間午後3時2分ごろに始まった。これは英国時間では同日午後8時2分にあたる。演説は米英の主要放送局を通じて生中継された。チャールズ3世即位後、米国への国賓訪問は今回が初めてであり、英国国王による米議会演説は、1991年のチャールズ3世の母、故エリザベス2世女王以来35年ぶりとなる。
演説にはマイク・ジョンソン下院議長をはじめ、約500人の米連邦上下両院議員に加え、J・D・バンス副大統領やマルコ・ルビオ国務長官、スコット・ベセント財務長官などトランプ政権の主要閣僚がそろって出席し、演説に耳を傾け、何度も立ち上がって拍手を送った。
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