英国のチャールズ3世国王が28日(現地時間)、米ワシントンDCの連邦議会議事堂で行われた上下両院合同会議で演説している。[AP=聯合ニュース]
チャールズ3世は特に、「われわれが直面する課題は、どの国も単独では対処しきれないほど大きい」とし、「この予測不可能な環境の中で、われわれの同盟は過去の成果に満足したり、基本原則が自然に持続すると想定したりしてはならない」と強調した。これは、第2次世界大戦後80年以上にわたり西側世界が築いてきた米国と欧州の「大西洋同盟」が、昨年1月のドナルド・トランプ第2期政権発足後に亀裂の様相を見せていることへの懸念と警告のメッセージと受け止められている。チャールズ3世は「この80年間、われわれを支えてきたすべてのものを無視してはならない。むしろさらに発展させなければならない」と語った。
チャールズ3世は、「数世紀にわたり両国が築いてきた真に比類なきこの同盟は、ヘンリー・キッシンジャー(元米国務長官)が語った、ケネディ(元米大統領)の『飛翔するビジョン』、すなわち欧州と米国という二つの柱に基づく大西洋パートナーシップの一部だ」とし、「私はそのパートナーシップが今日、かつてないほど重要だと信じている」と述べた。ジョン・F・ケネディ元大統領は冷戦期、西側陣営結束の中核理念として「大西洋パートナーシップ」構想を提示し、キッシンジャー元国務長官はこれを現実主義外交で具現化した人物と評価される。チャールズ3世はこの2人を引き合いに出し、国際秩序が直面する不安定さと危機の中で、英米同盟の戦略的必要性がむしろ強まっていることを浮き彫りにした。
◇「9・11テロの時、ともに呼びかけに応えた」
チャールズ3世は、米国のイラン戦争をめぐる過程で英米関係が急速に冷え込んだ状況を念頭に置いたかのように、両国が軍事的に緊密に協力してきた歴史を挙げ、同盟強化を力説した。国王は今年25周年を迎えた9・11テロに触れ、「9・11直後、NATO(北大西洋条約機構)が史上初めて第5条を発動し、国連安全保障理事会がテロに対抗して結束した時、われわれはともにその呼びかけに応えた」と語った。続けて、「両国の国民はこの1世紀余りの間、2度の世界大戦、冷戦、アフガニスタン戦争、そして共同の安全保障を形作ってきた数多くの局面で肩を並べてきた」と付け加えた。また、「英国は冷戦後で最大規模となる継続的な国防費の増額を約束した」とも述べた。
NATO第5条は「同盟の集団防衛」を定めた中核条項だ。トランプ大統領は最近、イランによるホルムズ海峡封鎖に対抗するため、航行の安全確保に向けた軍事作戦への参加を各国に求めた。しかし英国をはじめとするNATO主要加盟国が事実上これを拒否すると、「覚えておく」と述べ、たびたび不満をあらわにしてきた。
チャールズ3世の今回の米国国賓訪問は、このように英米両国間にぎくしゃくした空気が流れる中で行われた。3泊4日にわたって行われる英国の「王室外交」が、両国間の緊張緩和にどのような影響を与えるかに最大の関心が集まっていたが、チャールズ3世は議会演説を通じて、英米同盟と大西洋パートナーシップの重要性を重ねて強調し、「今こそ同盟が最も必要な時だ」と含みのあるメッセージを発した。
チャールズ3世「英米同盟の現状に満足してはならない」…トランプ氏が揺さぶる「大西洋同盟」重要性強調(2)
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