27日(現地時間)、サンクトペテルブルクのボリス・エリツィン大統領図書館で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がイランのアッバス・アラグチ外相と会い握手している。AFP=聯合ニュース
◇トランプ氏の戦略不在を直撃したメルツ氏
メルツ首相は27日、ドイツ西部のノルトライン=ヴェストファーレン州で行われた学生向けの講演で、「イラン人は交渉が非常にうまい。正確に言えば、交渉しないことに非常に長けている」と述べた。また、米国側の関係者がイランと交渉を行うためにパキスタン・イスラマバードまで行き、成果なく帰途についたことを指摘し、「米国全体がイラン指導部、特にイラン革命防衛隊(IRGC)によって屈辱を与えられている」と皮肉った。
米国の戦争遂行方式に対しても疑問を呈した。メルツ氏は過去の米国のイラク、アフガニスタン戦争に言及した後、「このような状況が5〜6週間も続き、ますます悪化すると分かっていたならば、彼(ドナルド・トランプ米大統領)に対し、はるかに断固として発言していただろう」と指摘した。このほか、米国とイスラエルが2月28日にイラン攻撃を開始する前、ドイツなど欧州諸国と協議しなかった事実にも触れた。
◇「カードはすべて握っている」というトランプ氏に正面から反論したメルツ氏
メルツ首相のこの発言は、トランプ大統領の自信に対する正面からの反論に近い。トランプ氏は25日、自身のソーシャルメディア(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「我々はすべてのカードを握っており、彼ら(イラン)には何もない。対話したいのであれば電話をすればいいだけだ」と書き込んだ。
トランプ大統領の立場からすれば、欧州を主導する核心的な同盟国が公然と米国と距離を置く姿は痛手となり得る。欧州主要国の不満が絶えないという点も米国には不利だ。フランスのジャン=ノエル・バロ外相も同日、「米国とイスラエルが明確な目標を持たずに国際法を嘲笑するようなやり方でイランを打撃し、危機が始まった」と批判した。
◇ロシア、イラン側に立つ…プーチン氏「戦略的関係を継続」
この隙をロシアが突いた。プーチン大統領は27日、サンクトペテルブルクでイランのアッバス・アラグチ外相と会い、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師のメッセージを受け取ったことを確認し、イランに対する支持の意思を明確にした。プーチン大統領は「我々はイラン国民が独立と主権のためにいかに勇敢かつ英雄的に戦っているかを見ている」とし、「ロシアはイランとの戦略的関係を今後も継続していく意向がある」と強調した。
現在の交渉状況も米国に有利ではない。イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は26日、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相との電話会談で「圧力、脅威、あるいは封鎖の下で強要された交渉には入らない」と明らかにした。米国とイランの二重封鎖の構図が形成されたホルムズ海峡で、米国が先に封鎖を解除してこそ交渉の前提条件が整うという意味だ。
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