25日(現地時間)、ワシントンDCのヒルトンホテルで開かれたホワイトハウス記者団夕食会の最中、銃声が響き、警護員がドナルド・トランプ大統領のいる演壇へ駆け上がる様子。[AP=聯合ニュース]
25日(現地時間)、米ワシントンDCのヒルトンホテルで開かれたホワイトハウス記者団夕食会(White House Correspondents’ Dinner)の最中、銃撃とみられる発砲音が数回響いた。当時、演壇上のテーブルに座っていたドナルド・トランプ大統領は顔を向けて状況をうかがう中、出席者らは席を立ち、会場内は一瞬で騒然となった。
この時、黒いスーツに蝶ネクタイを着用した警護員1人が直ちに演壇へ駆け上がり、トランプ大統領の前に立ちはだかった。いわゆる「人間の盾」の形で大統領のすぐ前に密着して立ち、頭だけを動かしながら周囲を警戒した。同じ服装の別の警護員は後方で大統領を守った。
その後、ヘルメットを着用した武装要員らが追加で演壇へ上がり、トランプ大統領は警護要員の護衛を受けながら現場を離れた。大統領が安全に避難した後、その警護員も演壇から下りた。
この場面はソーシャルメディア(SNS)で急速に拡散し、注目を集めた。現地ネットユーザーらは「一瞬で身を投げ出して大統領を守った」「普通の人なら簡単にはできない行動だ」「命懸けの警護だ」などの反応を示した。この人物はシークレットサービスの要員とみられている。
トランプ大統領も事件直後、トゥルース・ソーシャルで「シークレットサービスと法執行機関は見事に任務を遂行した。迅速かつ勇敢に対応した」と明らかにした。トッド・ブランチ司法長官代行も「法執行機関が果たすべき役割を的確に果たした」と評価した。
ただ、今回の事件をきっかけに警護の不備をめぐる論争も広がっている。ニューヨーク・タイムズ(NYT)など海外メディアによると、会場となったホテルの入口には金属探知機が設置されておらず、招待状だけ提示すれば別途の保安検査なしに出入りが可能だったという。金属探知機は建物内部、宴会場付近にのみ配置されていた。
容疑者はホテル宿泊客とみられており、このためホテル正門やロビーを通らず、会場近くまで接近できたと伝えられている。
キャロル警察本部長代行は「銃器がどのようにホテル内部へ持ち込まれたのか、容疑者がどの経路で移動したのか確認するため、建物全体のCCTV映像を確認する」と明らかにした。NYTは「今回の事件が、大統領警護水準の適正性をめぐる議論を呼ぶ可能性がある」と伝えた。
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