KAIST電機・電子工学部の金禎浩教授がHBMなど韓国の半導体の見通しについて中央日報とのインタビューに応じている。キム・ギョンロク記者
24日にソウルで会った韓国科学技術院(KAIST)電機・電子工学部の金禎浩(キム・ジョンホ)教授はこれに対し「全く驚くことではない。人工知能(AI)が賢いのは結局メモリーのおかげだ。現実的にAIの性能を向上させる唯一の道はメモリー容量と速度を高めることだけ」としながら韓国のメモリー半導体産業に対する自負心を示した。
彼はサムスン電子メモリー事業部首席エンジニアを経て、1996年に35歳でKAIST教授に就任し20年以上にわたり広帯域メモリー(HBM)を研究してきた世界的碩学だ。2010年からHBMの概念確立と商用化設計に参加して業界では「HBMの父」と呼ばれる。
AIの拡散で半導体産業が好況を迎えた中で、金教授はいまこそ韓国半導体企業が単純な「製造強国」から「AI生態系リーダー」に1段階ジャンプしなければならないゴールデンタイムだと考える。彼は「韓国の半導体企業が過去最高の収益を収めているいまが未来に向けた集中投資の適正なタイミング。単純にチップをうまく作るハードウエア競争を超え、最小1万人を超えるソフトウエア人材を拡充し独自のAIモデルとサービス生態系を構築するのに全社的な能力を注がなければならない」と強調した。
現在の半導体業況に対しても「一時的スーパーサイクル(超好況期)、すなわち単純な業況回復ではなく産業構造が変わる過程」と診断した。彼は「いま現れている(好業績の)数値は始まりにすぎない。ビッグテックのAIサービス投資状況と見通しを見れば今後はるかに大きな変化が続くだろう」と断言した。
過去にインターネットやスマートフォンが登場した時も半導体産業は好況を迎えた。だが今回はそれとは違うと分析した。金教授は「インターネットやスマートフォンは消費者がどれだけ便利に使うかという個人の問題だったとすれば、AIは国の覇権や地政学的生き残りと直結する。半導体が国防・安全保障産業の性格を持つようになった」と話した。
だがメモリー市場の未来はただバラ色なだけではない。先月グーグルが人工知能(AI)メモリー圧縮技術の「ターボクアント」を公開し、今後メモリー需要が6分の1まで減るだろうという懸念が出ている。この場合、メモリー価格が落ち韓国のメモリー企業が台湾TSMCや米エヌビディアの下請け企業に転落しかねないという極端な見通しもある。金教授の意見を聞いた。
――グーグルのターボクアントは本当に脅威になるだろうか。
「アルゴリズム的にメモリー効率を上げようとする案だ。メモリー需要がとても多いのでこれを少し減らすせる方法はないかと思って出てきたものだが、事実実験自体はとても小さいモデルでやった。サンプルサイズではなく現実にスケールアップすれば(実現するまでに)解決すべき問題が多いだろう」。
――今後メモリーがグラフィック処理装置(GPU)より優位に立つだろうという見通しもある。
「GPUは発熱が激しくHBMのように積層することはできない。また途轍もない面積が必要で経済性が落ちるためHBMほどの競争力はない。これからはGPUよりはメモリーがAIの性能を左右する時代がくるとみている」。
――サムスンがHBMでの序盤の不振をとても速く克服した。
「技術交流と共同研究目的でサムスンのエンジニアと定期的に会うが、事実2024年末からエンジニアの目付きを見て雰囲気が変わったと思った。これまではメモリー競争力で押され圧迫を受ける感じが大きかったが、その時からできるという意志が見えたし、質問も積極的だった。昨年春からはやり遂げるだろうという確信を持った」。
「グーグルを超えるゴールデンタイム…サムスンとSKの生態系を作れ」(2)
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