中国家電企業ハイアールの李華剛首席副総裁が21日にミラノ・デザインウィークで自社ブースを訪問し展示状況を点検している。キム・スミン記者
韓国家電の最新機能を連想させるが、この製品の主人公は中国のハイアールだ。20日にイタリアで始まったミラノ・デザインウィーク2026では中国家電メーカーの鋭い躍進を確認できた。ハイアールとハイセンスなど中国大手家電メーカーは場外展示スペースに大規模ブースを構え、過去のコストパフォーマンスイメージをかなぐり捨てて「経験中心ブランド」への転換を宣言した。
◇あごの下まで来た中国家電の逆襲
中国メーカーが前面に掲げる武器は人工知能(AI)とセンサー技術だ。マットな質感と節制された外観を強調した「オールブラック」のビルトインラインナップはデザインの側面ですでに世界的水準に追いついたという評価も出ている。
ハイアールは中国の電気自動車メーカーBYDとコラボし、車の電力でワインセラーを駆動する方式を披露し、家電、モビリティ、エネルギーをつなぐ生態系戦略まで提示した。21日にはハイアールの李華剛首席副総裁が訪れてブースを点検し、欧州市場攻略の意思を確かめ合った。ハイアール・イタリアのマッシミリアーノ・カステッラーナPRマネジャーは「単純な製品販売を超えイタリアの消費者が重視する「オーダーメード型経験」を提供するブランドに生まれ変わることが核心」と強調した。
買収合併(M&A)を通じた「現地化戦略」も積極的だ。キッチン家電展示会「ユーロクチーナ」ではハイアールが2012年に買収したニュージーランドのフィッシャー&パイケルがまるで森の中にいるような木の形のビルトイン家電で観覧客の視線を引き付けた。ハイアールはフィッシャー&パイケルだけでなく米GE家電事業部、イタリアのキャンディなどを相次いで買収し現地市場への浸透速度を高めている。
◇「最後の壁」ビルトイン市場超えられるか
スペック上ではすでに上向き平準化されたが、欧州のビルトイン市場の障壁は依然として堅固だとの評価も出ている。ビルトイン家電は住宅インフラの一部として組み込まれるため火災や漏水など品質問題が発生する場合、そのリスクは建築主と建築業者にそのまま返ってくる。このため欧州の建築業者は単純な機能よりも長期にわたり積み上げてきたブランドの信頼度と細かなアフターサービス網を最優先で考える。
欧州市場の核心課題である「エネルギー効率」もやはり韓国企業がリードしている。サムスン電子の「ビスポークAI洗濯機」は欧州エネルギー効率最高等級であるA等級よりさらに65%も電力効率が高い。LGエレクトロニクスもやはりA等級より効率が30%優れた食器洗浄器と10%優れた冷蔵庫を発表し業界最高水準の競争力を強調した。
LGエレクトロニクスのペク・スンテHS事業本部長(副社長)はハイアールなど中国ブースを視察した後に記者らと会い、「単品中心の一般チャンネルでは中国が価格競争力を前面に出し意味ある成果を出しているが、価格だけで参入するのは最も初歩的なやり方」と話した。続けて「欧州消費者が最も重要に見るエネルギー効率と耐久性はすでに世界的市場で十分に検証された領域。欧州ローカルブランドと競争して積み重ねた品質に対する信頼は短期間で格差を狭め難い」とした。
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