21日(現地時間)、米連邦上院軍事委員会の公聴会に出席したジェイビア・ブランソン在韓米軍司令官が議員の質問に答えている。[上院軍事委ホームページ キャプチャー]
この日、米上院軍事委員会の公聴会に出席したブランソン司令官は、「朝鮮半島のTHAADを中東に再配備した措置が北朝鮮抑止戦略にどのような影響を及ぼすと評価するか」というゲーリー・ピータース上院議員(民主党、ミシガン州)の質問に対し、「いかなるTHAADシステムも移動させていない。THAADシステムは依然として朝鮮半島に残っている」と答えた。
続いて「我々は弾薬を前方に送っていて、現在は移動のために待機中」とし、昨年6月の「ミッドナイトハンマー(イラン核施設3カ所精密打撃)作戦」を控えてレーダーを送ったことがあり、その一部はまだ復帰していないが、THAADシステム自体は依然として朝鮮半島に残っていると説明した。
◆「弾薬移動のための装備再配備が混乱を呼んだ」
ブランソン司令官は「弾薬の移送準備のため装備を烏山(オサン)空軍基地に順次移動できるよう再配置をしていたが、その過程が朝鮮半島で大きな混乱を招いた」と説明した。これに先立ち米ワシントンポスト(WP)は先月9日、米当局者を引用し、韓国に配備されたTHAADシステムの一部をイラン戦争が始まった中東地域に移動させていると報道した。ブランソン司令官の説明はTHAADを中東に送ったのではなく、弾薬と一部の作戦装備を烏山空軍基地に段階的に移したのがTHAAD撤収説として誤って伝えられたということだ。
在韓米軍のTHAADシステムは外部に搬出されていないという米軍幹部の確認発言が出てきたのは今回が初めてだ。ただ、ブランソン司令官が言及した「弾薬」がTHAADシステムを構成する弾薬を指すのか、一般弾薬を意味するのかは確実でない。脈絡上THAAD迎撃ミサイルを意味する可能性もあり、THAAD迎撃ミサイルを含む弾薬・軍需物資を送ったという意味でもある。
これに先立ち安圭佰(アン・ギュベク)国防部長官は先月の国会国防委員会で、「パトリオット(PAC3)やTHAADなど在韓米軍防空武器が中東に移されているのか」という質問に対し、「一部の微細調整はあるかもしれないが。主要資産には有意味な変化はなく、心配しなくてもよい」と答えた。
◆「在韓米軍の数より能力に焦点」
ブランソン司令官は「在韓米軍の現代化」に言及しながら兵力の規模より能力の強化に集中していると繰り返し強調した。続いて「朝鮮半島は米国本土を防御し、この地域で米国の国益を増進するうえで核心的な戦略的要衝地」とし「在韓米軍は急変する戦略的課題に対応するために現代化を推進している」と述べた。また「これが私が(兵力の)数より能力に全面的に焦点を合わせる理由」とし「駐留は基本前提だが、朝鮮半島に必ず常時備えるべき具体的な能力に引き続き焦点を合わせるのが必須」と強調した。
ブランソン司令官は昨年8月、京畿道平沢(ピョンテク)の駐韓米軍基地で行った国内メディアとの懇談会で在韓米軍の「戦略的柔軟性」を強調し、「在韓米軍は数が重要なのでなく配備戦力など能力が重要だ」と述べた。当時、約2万8500人の在韓米軍規模に変化の可能性を示唆する発言と解釈されて関心が集めたが、ブランソン司令官がこの日の米上院軍事委員会で在韓米軍の能力強化を改めて強調したのだ。
在韓米軍司令官「THAADの移動ない…北朝鮮、イラン戦争を警戒の目で見守っている」(2)
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