ドナルド・トランプ米国大統領。AP=聯合ニュース
トランプ大統領が戦争中、ソーシャルメディアを通じて後先を考えないような投稿を繰り返したり、参謀陣に一貫性のない指示を出したりするなどの言動を見せているためだ。
米日刊紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は18日(現地時間)、「トランプ大統領が戦争に対する公の場での虚勢の裏で、恐怖心と格闘している」とし、イラン戦争期間中にトランプ大統領が周囲に見せた衝動的な側面に関する裏話を伝えた。
トランプ大統領の側近や参謀陣などによると、戦争序盤、トランプ大統領は毎朝、イラン全域で発生した大規模な爆発シーンを収めた映像を視聴していた。
参謀によると、トランプ大統領は米軍の軍事力がいかに印象的であるかに言及し、爆撃の規模に畏敬の念を示したという。
しかし、戦争に対するトランプ大統領の自信は長くは続かなかったと、同紙は指摘した。イランが予想よりも早くホルムズ海峡を封鎖し、周辺のアラブ諸国を攻撃し始めたことで、国際エネルギー価格が跳ね上がったためだ。
WSJは「トランプ大統領は開戦前、参謀陣に対し、海峡が閉鎖される前にイランが降伏するだろうし、たとえイランがそのような試みをしたとしても米国が対処できると語っていた」とし、「その後、彼はホルムズ海峡の脆弱性に遅まき不満を漏らした」と伝えた。
エネルギー省のクリス・ライト長官や財務省のスコット・ベッセント長官らに対し、経済的な懸念を考慮すべきだとしながらも、戦争は継続すると話すなど、支離滅裂な姿を見せた。
トランプ大統領がイラン戦争の出口を模索し始めたのは3月末からだった。対イラン交渉の内容をよく知る関係者によると、彼はこの時から対イラン交渉チームに対し、会談を開始する方法を探るよう指示した。
WSJは、トランプ大統領が早朝から送るメッセージから、戦争に対する相反する心境が読み取れるようになり、補佐陣が不安を感じ始めたと報じた。
統制力を失ったかのようなトランプ大統領の言動は、彼のトゥルース・ソーシャルのアカウントによく表れていると同紙は指摘した。トランプ大統領は復活祭(イースター)だった5日、卑俗語を交えながらホルムズ海峡を開放するよう脅し、「アラーに賛美を」という言葉でイランを嘲笑するような投稿を行った。
7日に「文明消滅」を警告した投稿も同様の事例だ。政府関係者らは、該当の投稿は即興的なものであり、国家安全保障計画の一部ではないと釈明した。
トランプ大統領の戦争に対する不安は、今月3日に米軍戦闘機が撃墜され、操縦士2人が行方不明になった際に鮮明になった。
WSJによると、トランプ大統領は米軍兵士行方不明の知らせを聞き、数時間の間、参謀陣に怒鳴り散らしたという。
トランプ大統領が興奮を抑えられないため、参謀たちは結局、大統領の焦燥感は状況の解決に役立たないと考え、会議場の外へ連れ出したという。
代わりに参謀陣は操縦士救助を指揮するシチュエーションルームに繋ぎ、ほぼ分単位で報告を受け、J・D・バンス副大統領やホワイトハウスのスージー・ワイルズ秘書室長らもそれぞれの場所からこの会議に参加した。しかし、トランプ大統領は会議には参加せず、電話で主要な内容のみ報告を受けたことが分かった。
専門家は、トランプ大統領の衝動的な政治スタイルが軍事紛争の過程でどのような結果を招くか注視している。
保守系シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)」の上級研究員、コリー・シェイク氏は「我々は驚くべき軍事的成果を目撃しているが、勝利には結びついていない」とし、「この責任は全面的に、細部への関心欠如と計画不在に起因する大統領の業務遂行方式にある」と指摘した。
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