「黄色い封筒法」(改正労働組合法)施行初日の先月10日、ソウル世宗路(セジョンノ)で開かれた全国民主労働組合総連盟(民主労総)の闘争宣言大会で、組合員たちがプラカードを手にシュプレヒコールを上げている。聯合ニュース
その中心にあるのが「黄色い封筒法」(改正労働組合法)だ。労働市場の二重構造を緩和すべきだという法の趣旨は理解できる。元請けが利益を独占し、下請け労働者が構造的に不利な現実を改善しようというものだ。問題はその手法だ。現在の制度は、使用者の範囲と交渉対象が過度に広く曖昧で、企業の現場における予測可能性を低下させている。経営上の判断まで交渉対象になり得るとの解釈が可能であり、下請け労組の個別交渉要求まで認められたことで、企業側は「1年中交渉ばかりして終わってしまう」と訴えている。
実際、現場でも混乱が広がっている。法施行からわずか1カ月で、1000を超える下請け労組が300カ所以上の元請け事業所に交渉を要求した。現代(ヒョンデ)自動車やポスコといった主要大企業は、多数の労組から連鎖的な交渉圧迫を受けている。駐韓欧州商工会議所は「企業人を潜在的な犯罪者に仕立て上げる法だ」として、韓国市場からの撤退の可能性にまで言及した。先ごろ開かれた規制合理化委員会で、果敢な規制改革を強調した李在明(イ・ジェミョン)大統領の政策の方向性とも、相反する部分が多い。
黄色い封筒法の趣旨は生かしつつ、副作用は抑えなければならない。下請け労組による元請けへの交渉は、使用者性が明確な場合にのみ許可し、交渉範囲も「可能な事項」を包括的に広げるのではなく、必須のものだけに限定する方式へと再整備すべきだ。労働権の保護と産業競争力は二者択一の問題ではない。企業が去っていく国に、質の高い雇用は生まれない。韓国企業ですら海外を選び、海外企業が韓国を敬遠するようになれば、一体誰のための、何のための制度なのか。雇用の絶壁に立つ若者のことを考えるなら、早急に問題点を改善すべきだ。
この記事を読んで…