ドナルド・トランプ米国大統領(左)とレオ14世教皇。AFP=聯合ニュース
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は14日(現地時間)、「教皇に向けたトランプ氏の攻撃が共和党に新たな負担を背負い込ませた」と報じた。すでにトランプ大統領は、イラン戦争によって核心支持層であるMAGA(米国を再び偉大に)内部の分裂を招いている。MAGAは「米国第一主義」を背景に、海外紛争への不介入を原則としているからだ。そのうえ、戦争によって原油価格が上昇するなど経済にも悪影響を及ぼしており、無党派層でも否定的な世論が拡散している。
こうした中、トランプ大統領が12日、戦争に関連して自身を批判してきた教皇に対し「政治家ではなく立派な教皇になることに集中しろ」と非難し、新たな論争が追加された。さらに打撃だったのは、本人をイエス・キリストとして描写した人工知能(AI)生成画像を自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に掲示した後、削除したことで波紋が広がったことだった。民主党陣営はもちろん、保守的なカトリック有権者も反発した。トランプ氏が構成した宗教自由委員会の委員であるロバート・バロン司教は前日、公開謝罪を求め「教皇に対するトランプ大統領の発言は無礼だ」と批判した。
共和党が多数議席を維持するには、保守カトリック有権者の支持が非常に重要だ。ワシントン・ポスト(WP)によると、カトリック有権者は2024年の大統領選挙でトランプ氏に、民主党候補と20ポイント差の圧倒的優位をもたらした。トランプ氏と教皇の葛藤が続くならば、前回の大統領選で共和党に傾いたラストベルト(衰退した工業地帯)や郊外、国境地域のカトリック有権者の支持が弱まりかねないという分析(NYT)が出ている。
初の米国人教皇であるレオ14世が幅広い支持を得ているという点も重要だ。ピュー研究所によると、教皇は米国のカトリック信者の間で84%の好感度を記録している。トランプ氏は前任のフランシスコ教皇とも移民政策などを巡って対立したが、当時は保守カトリック有権者の支持が大きく揺らぐことはなかった。むしろ教皇のリベラルな意見に反対していたためだ。
状況は悪化しているが、トランプ氏は14日にも「誰か教皇に、イランがこの2カ月間、罪のないデモ隊を殺害したという事実をぜひ知らせてほしい」と述べた。15日には、ある支持者が投稿したイエスが自分を抱く姿のAI生成画像をトゥルース・ソーシャルに共有し、「急進左派の狂信者たちはこれを嫌がるかもしれないが、私はかなり素晴らしいと思う」と書き込んだ。
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