先月11日(現地時間)、ホルムズ海峡付近のペルシャ湾にある貨物船の様子。ロイター=聯合ニュース
13日(現地時間)、ロイター通信によると、米中央軍はこの日、航行告知を通じて封鎖区域をイラン沿岸全域とオマーン湾、アラビア海まで拡大すると発表した。告知には「許可なく封鎖区域に進入または離脱する船舶は、迎撃・迂回・拿捕の対象になり得る」と明示された。ただし、イランを目的地としない船舶の中立的な通航は許容し、食料・医薬品などの人道物資は検査を条件に通過を認めることにした。
封鎖措置が発効されるやいなや、船舶の動きにも変化が現れた。船舶追跡サービスのマリントラフィック(MarineTraffic)によると、アラブ首長国連邦(UAE)のシャールジャを出発して中国に向かっていたマラウイ船籍のタンカー「リッチ・スターリー」とボツワナ船籍の「オーストリア」は、海峡に接近した直後に方向を変えた。両船舶とも数分以内に回航したことが分かった。
一方、封鎖施行以前には少なくとも8隻の船舶が海峡を通過した。このうち、イラン産の石油製品を積んだ「オーロラ」、UAEでディーゼルを積載した「ニュー・フューチャー」などが含まれていると集計された。
現場では事実上、通航が急激に萎縮している。海運分析会社ボルテクサ(Vortexa)によると、封鎖直後に海峡を通過したタンカーは事実上ゼロに近い水準で、約800隻の船舶が付近の海域で待機しているという。このうち約半分は原油と液化天然ガス(LNG)の運搬船だ。
今回の措置は、約6週間続いた米・イラン間の衝突をめぐる交渉が決裂した後に断行された。ドナルド・トランプ米国大統領は封鎖を電撃発表し、「接近するイランの高速艇は直ちに排除されるだろう」と警告した。米軍は封鎖作戦のために15隻以上の軍艦を海峡一帯に配置したという。
ホルムズ海峡は、全世界の原油・ガス物流量の約20%が通過する核心輸送路だ。封鎖の影響で国際原油価格は1バレルあたり100ドルを再び突破し、市場では供給不足への懸念が急速に広がっている。
専門家は、今回の事態が軍事衝突を越えて「エネルギー戦争」の様相を呈していると見ている。エネルギーコンサルティング会社の関係者は「現在、市場の関心は誰が最初に海峡を通過するかにある」とし、「双方が統制権を主張している状況で、不確実性が非常に高まっている」と述べた。
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