トランプ米大統領(右)がニューヨークの不動産事業家だった1997年にフロリダ州のマールアラーゴで富豪のジェフリー・エプスタイン氏と撮った写真。
ロイター通信など外信によると、フロリダ州連邦地裁はトランプ大統領がウォール・ストリート・ジャーナルの報道の「実質的悪意」を立証できなかったとして事件を棄却した。
実質的悪意は公人が名誉毀損を主張する場合に、その報道が虚偽であるだけでなく、メディアがその虚偽性を知りながら報道したことを立証しなければならないという要件だ。
裁判所はただ、トランプ大統領に対し27日までに修正された訴状を提出する機会を与えた。トランプ大統領側は再訴訟すると明らかにした。
同紙は昨年7月にトランプ大統領がエプスタイン氏に猥褻な絵が含まれた手紙を送ったと報道した。
トランプ大統領が2003年のエプスタイン氏の50歳の誕生日に合わせて送った祝いの手紙には女性の裸を猥褻に描いた絵とともに「ドナルド」という署名が入っていたという内容だ。
この手紙はその後米議会がエプスタイン氏の遺族からコピーを入手し公開された。
この報道はトランプ大統領とエプスタイン氏の過去の親密な関係を改めて浮上させ、エプスタイン氏の事件をめぐる政治的攻防とともにトランプ大統領に批判的な世論が大きくなる契機となった。
これに対しトランプ大統領は同紙を発行するダウ・ジョーンズと親会社のニューズコープを相手取り、連邦裁判所に約100億ドル(約1兆5938億円)規模の損害賠償請求訴訟を起こした。
ニューズコープのルパート・マードック名誉会長、ロバート・トムソン最高経営責任者(CEO)、ウォール・ストリート・ジャーナル記者2人も被告に含まれた。
請求額100億ドルは米国史上最大の名誉毀損賠償額を大きく上回る金額だ。
トランプ大統領は訴訟でこの手紙と絵は存在しておらず、同紙が自身の名誉を傷つけようとしたと主張した。
ダウ・ジョーンズはこの記事は事実だと反論し、議会の公開事実に言及した。また、トランプ大統領に事前に論評を要請しており、否定の趣旨のトランプ大統領のコメントも記事に含まれたとした。
ダウ・ジョーンズは記事が事実であるため名誉毀損に当たらないと判決するよう裁判所に要請したが、今回の判決は報道が真実であるか否かは扱わなかった。
裁判所は「手紙の作成者がトランプ大統領なのか、そうでなければエプスタイン氏の友人なのかは現訴訟段階で判断することはできない事実関係」と明らかにした。
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