昨年10月13日にイスラエル議会で演説したトランプ米大統領(左)とイスラエルのネタニヤフ首相があいさつしている。[写真 ロイター=聯合ニュース]
イスラエルが8日にレバノンの親イラン武装勢力ヒズボラへの攻撃を再開し停戦体制を脅かす最大の信管に浮上した。イスラエル軍は米国とイランの停戦合意を受け入れイランに対する攻撃は止めたが、ヒズボラは停戦合意に含まれていないとしてこの日レバノン全域で約100件の目標を大々的に空爆した。レバノン保健省によると、今回の空爆により最小182人が死亡し約900人が負傷した。
◇イスラエルがレバノン空爆…信管に浮上
イスラエルのネタニヤフ首相はこの日、「イスラエルには成し遂げなくてはならない目標がもっと多く残っている。合意を通じてでも、戦闘を通じてでも、必ず達成するだろう」と話した。続けて「いつでも再び戦闘に復帰する準備ができている。われわれの引き金にも指がかかっている」と警告した。
米国もイスラエル側に立った。トランプ大統領はPBSとの電話インタビューで、イスラエルのレバノン攻撃について「停戦合意に含まれていなかった」と話した。
◇トランプ大統領「米軍戦力、継続してイラン駐留」
トランプ大統領は交流サイト(SNS)への投稿を通じ、「追加弾薬・武器とその他すべての物資を含んだ米国のすべての軍艦・軍用機・兵力は『真の合意』が完全に履行されるまでイランとその周辺地域に継続して駐留するだろう。もし合意が履行されないならば、これまでだれも見たことのない規模でさらに強力で効果的な発砲が始まるだろう」と威嚇した。「ホルムズ海峡は開放され安全に維持されるだろう」ともした。
イランとの対面交渉で米政府代表団を率いるバンス副大統領もやはり、「われわれもイスラエルもレバノンが停戦協定の一部になると話したことはない」とした。イランがホルムズ海峡再封鎖をちらつかせる状況をめぐっては「彼らが合意の約束を破るならば深刻な代償を払うことになるだろう」と警告した。
◇イラン「停戦合意違反…報復する」
イランは「抵抗の軸」の同盟であるヒズボラへの攻撃に強く反発した。イランの革命防衛隊は声明を出し、イスラエルに向け「停戦合意から数何時間でシオニストのオオカミ政権が(レバノンの)ベイルートで残酷な虐殺を再開した」と非難した。また、これを明白な停戦合意違反だと規定し、「徹底した報復を加えるだろう」とした。
イランのタスニム通信は「イスラエルがレバノン攻撃を続け停戦合意に違反するならば合意を撤回する」という政府消息筋の発言を報道した。イラン交渉団を率いるとみられるガリバフ国会議長はXへの投稿を通じ、米国に向け「▽レバノン侵攻▽イラン領空に対するドローン侵入▽イランのウラン濃縮権利否定の停戦合意3つの核心条項違反により停戦と交渉は無意味だ」と主張した。
ヒズボラは9日にイスラエルの合意違反を主張し停戦合意後初めてイスラエル北部にロケット砲を発射したと明らかにした。クウェート、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、サウジアラビアに対するイランのミサイルとドローンによる攻撃も再開された。
◇「イラン、ホルムズ海峡通過10隻ほどに制限推進」
イランは停戦合意により開放されるとみられたホルムズ海峡も再び封鎖すると威嚇した。イランのファルス通信はこの日午前に商船2隻が海峡を通過したが、イスラエルの停戦違反のためタンカーの通行が再び中断されたと報道した。イラン国営プレステレビも「ホルムズ海峡が全面閉鎖され海峡を通過しようとしていたタンカーが急いで引き返している」と報道した。しかし米ホワイトハウスのレビット報道官は「海峡で船舶通行量の増加が確認された」としてこうした報道に「フェイク」と反論した。
ネタニヤフ首相「引き金に指かかっている」…停戦初日から「ハラハラ」(2)
この記事を読んで…