燃油サーチャージが3倍近く急騰してから最初の週末となる5日、仁川国際空港第2ターミナルで旅行客が移動している。[写真 ニュース1]
#2.5月に欧州旅行を計画していたキム・ヨンスさん(35)も中東情勢が悪化してから往復航空券料金が100万ウォン以上上がり日程を変えた。キムさんは「ウォン安でそうでなくても為替負担が大きくなったのに航空券まで上がり旅行をあきらめることにした。いっそそのお金で国内でのホカンス(ホテルとバカンスの合成語)に行こうとホテルを調べている」と話した。
昨年から続くウォン安ドル高基調に中東発の原油高まで重なり消費者の旅行需要も変わっている。旅行・テレビ通販業界は変化を体感し急いで商品を再編するなど対応に乗り出している。
7日のウォン相場は昼間の取引基準で1ドル=1504.20ウォンで取引を終えた。昨年中旬には1300ウォン台だったが9月から1400ウォンを超えたウォン相場は最近1500ウォン台を維持している。
ここに国際原油価格も大きく上がり、4月の燃油サーチャージは先月より最大3倍まで上がった。燃油サーチャージは航空会社が原油価格上昇にともなう燃料費負担を減らすために運賃に追加で賦課する金額だ。
業界ではすでに需要変化が明確だ。韓国人の海外長距離旅行需要は減り、国内旅行と日本など短距離海外旅行が増えた。新世界ライブショッピングによると、通常はテレビ通販で月10件ほど編成された欧州やオーストラリアなど長距離旅行商品は先月1件も編成しなかった。ロッテホームショッピングも2月28日の中東情勢悪化後、3月の海外旅行相談件数は平年より10%減少した。これに対し旅行プラットフォームのヨギオッテは今年1-3月期基準国内旅行関連売り上げが前年比二桁規模に増加したと明らかにした。
新世界ライブショッピング関係者は「ドル高と原油高に国際情勢不安が重なり長距離旅行需要は大幅に減った。予約可能なものもキャンセルできるならキャンセルされる状況。代わりに先月の国内旅行編成は18%、短距離海外旅行は33%増え関連新商品を発掘している最中」と話した。
ウォン安ドル高の影響で韓国人の国内旅行需要増加の流れは昨年から続いている。韓国観光公社によると、昨年10-12月期に韓国人の海外旅行経験率は4.8%で前年同期の4.7%と同水準を記録したが、同じ期間に国内旅行経験率は51.9%となり、前年同期の47.9%から4.0ポイント増えた。
ただし専門家らは世界的な地政学的不安と金融不安が続く場合、国内と海外に関係なく旅行業界全般の動力を落としかねないと指摘する。漢陽(ハニャン)大学国際観光大学院のイ・フン院長は「夏の繁忙期が近づく状況でドルと原油価格の上昇にともなう費用負担は消費者の旅行心理自体を萎縮させる。業界が代案として国内観光商品を活性化し損害を相殺しているが、事態が長期化すればコロナ禍当時よりも大きな危機状況を迎えることになるかもしれない」と予想する。
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