ハンファシステムが開発した「天弓2多機能レーダー(MFR)」輸出型モデル。航空機・弾道弾などから地上を防御するための中距離地対空誘導武器体系の核心装備で、2022年にUAE、2024年にサウジアラビア、2025年にイラクに輸出された。 [写真 ハンファシステム]
NYTは「イラン戦争が韓国防衛産業の力量を立証した」とし、特に国産防空システム「天弓-II」の実戦成果に注目した。天弓-Ⅱはアラブ首長国連邦(UAE)でイランのミサイル・ドローン30機のうち29機を迎撃し、強力な性能を立証した。
こうした成果は韓国防衛産業が単なる輸出を越え、実戦検証まで終えた競争力ある産業として定着したことを示す事例と評価された。
NYTは韓国の武器の強みとして価格競争力と迅速な生産を挙げた。天弓-Ⅱ迎撃ミサイルは約100万ドル(約1億6000万円)で、米パトリオットミサイル(約400万ドル)の4分の1。さらに納期も早く、需要の増加に迅速に対応できる。
また、韓国企業が海外生産と技術協力に積極的な点も競争力と分析された。米国企業が技術の保護に集中するのに対し、韓国は現地生産と協力に柔軟に接近するという評価だ。
ウクライナ戦争で防空需要が急増しながら韓国防衛産業はすでに成長軌道に乗り、今回のイラン戦争でさらに成長の勢いが増した。実際、LIGネクスワンやハンファエアロスペースなど主要企業は中東と欧州で大規模な契約を締結し、影響力を拡大している。
株価も反応した。戦争勃発から1カ月間にLIGネクスワンの株価は約45%上昇し、ハンファエアロスペースは約12%値上がりした。
NYTは韓国防衛産業の競争力の背景に1970年代から続いた国家主導の産業育成と大企業中心の垂直系列化構造を挙げた。この構造が迅速な生産と供給能力を可能にしたという分析だ。
半面、米国企業は生産能力拡大に限界があり、競争で劣勢になる可能性も提起された。部品調達に数年かかるサプライチェーン構造が足かせになるという指摘だ。
NYTは「韓国企業が速いペースでグローバル市場の空白を埋めている」とし、韓国防衛産業が今後の国際武器市場で主軸になる可能性が高いと予想した。
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