レバノン・ベイルートで開かれた集会に出席した男性がイランの新しい最高指導者モジタバ・ハメネイ師(Mojtaba Khamenei)の写真を掲げている。 ロイター=聯合ニュース
トランプ大統領はイランに強い圧力をかけながらも、「イランと極めて良好に交渉している」とし、「かなり早期に合意に至ると考えている」と主張した。イランに伝えた15の要求事項についても、「彼らは要求の大部分を受け入れた。なぜそうしないことがあろうか」と述べた。続けて「イランが30日からタンカー20隻のホルムズ海峡通過を許可した」とし、これを「贈り物」と表現した。その上で「我々は直接・間接的に良い会談を進めており、非常に重要な要求事項を勝ち取っている」とした。
これに関連し、パキスタンは同日、サウジアラビア、トルコ(テュルキエ)、エジプトとの4カ国外相会談後、「交渉の円滑な進行を助けるよう、イランと米国の双方が信頼を表明したことをうれしく思う」とし、「数日以内に両者の有意義な交渉を主催し、支援できることを光栄に思う」との立場を明らかにした。
トランプ大統領は交渉の相手について、「我々は(イランの)政権交代を成し遂げた」とし、死亡したイランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師をはじめ、公式に継承した次男モジタバ・ハメネイ師を排除していることを明確にした。トランプ大統領は「一つの政権が抹殺され、次の政権も大部分が死んだ」とし、「我々は、これまで誰も相手にしたことがない第三の政権の別の人々と交渉している」と述べた。その上で「率直に言って、彼らは非常に理性的だ」と付け加えた。
トランプ大統領はFTとのインタビューでは、死亡したハメネイ師だけでなくモジタバ師に対しても「死亡しているか、非常に深刻な状態」と述べた。交渉の相手に関しては、イランのメジュリス(議会)のモハマド・バーゲル・ガリバフ議長を指名し、「彼が私に船舶の(通過を)承認してくれた人物で、交渉は非常に順調に進んでいる」と述べた。
◇「米軍が地上に到着すれば焼き尽くす」…子供まで戦争に動員か
しかし、イラン国営IRNA通信によると、トランプ大統領が理性的だと評価したガリバフ国会議長は、開戦一カ月を迎えて発表した声明で「敵は公に交渉のメッセージを送りながらも、密かに地上攻撃を計画している」とし、「我々の兵士たちは米軍が地上に到着するのを待ち、彼らの命を焼き尽くすつもりだ」と抗戦の意志を強調した。続けて「米国は戦争で達成できなかったことを15項目の要求条件として提示した」とし、米国の要求に従う意思がないことを明確にした。
一方、イラン指導部と連携した民兵組織「バシジ(Basij)」は、「イランのための祖国守護戦士」という名で安保関連活動に参加する人員を募集していることが分かった。イランの広報媒体によると、当該人員は情報パトロールをはじめとする軍事作戦や検問所勤務などを遂行することになる。特に、当該活動の志願資格は「12歳以上」となっており、戦争に12歳の子供まで動員する計画を立てていることを意味する。
イランはこの日もクウェートやサウジアラビアなど、湾岸諸国の近隣諸国への攻撃を続けた。クウェート政府は同日未明、X(旧ツイッター)で、イランによる電力および海水淡水化施設への攻撃により、インド人労働者一人が死亡したと発表した。サウジアラビア国防省もXで、自国東部地域を狙った弾道ミサイル5発を検知・迎撃したと明らかにした。親イラン派のイエメン・フーシ派は28日にイスラエルへミサイル2発を発射したのに続き、この日も紅海沿岸に位置するイスラエル南部の都市エイラートに向けてドローン2機を発射した。
一方、イスラエルはレバノンの親イラン武装組織ヒズボラを狙った攻撃を続けている。また、イスラエル議会は対イラン軍事作戦を考慮し、同日、国防予算1420億シェケル(約7兆5280億円)を含む2026年予算案を可決した。対イラン軍事作戦を見据え、国防予算だけで300億シェケル以上増額された。
トランプ氏「イランの石油が欲しい」…イラン、子供まで地上戦に動員か(1)
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