1月、キューバのマタンサス石油ターミナルに停泊中のタンカー [ロイター=聯合ニュース]
米ニューヨークタイムズ(NYT)は29日(現地時間)、事案に関するブリーフィングを受けた米高官を引用し、米沿岸警備隊が約75万バレルの原油を積んだロシア船籍「アナトリー・コロドキン」がキューバ沿岸に接近するのを許可したと報じた。
米沿岸警備隊はロシア石油タンカーの移動経路の近隣に2隻の警備艦を配置したが、トランプ政権はこの船舶に対して阻止命令を出さなかったと、匿名の米高官は伝えた。
NYTは今回の決定がロシアとの潜在的摩擦を避けるためと解釈されるとしながらも、ホワイトハウスがロシア石油タンカーに封鎖命令を出さなかった理由、そして今後もロシアの石油輸送を許可するかは不明だと説明した。
ロシア国営海運企業ソフコムフロートが所有する「アナトリー・コロドキン」は昨年3月8日にロシアのプリモルスク港で原油を積み、キューバに向かって運航してきた。
船舶追跡サイトのマリントラフィックによると、「アナトリー・コロドキン」は29日午後、キューバ海岸から約24キロ離れた海域に接近した状態だ。
NYTはこのタンカーが31日ごろ、首都ハバナ東部のマタンサス石油ターミナルに到着すると予想した。
香港船籍「シーホース」も1月末、キプロスで別のタンカーから受けたロシア産石油を積んでキューバに向かったが、運航中にキューバ行きを放棄した。
NYTはこのタンカーの船主が米政府から受ける報復措置を心配して運送を中断したと、情報筋を引用して報じた。
キューバは米国の封鎖強化で石油と天然ガスの供給が中断した状態だ。エネルギー原材料を輸入したのは1月9日にメキシコから石油を搬入したのが最後だった。
トランプ大統領は今年1月初め、ベネズエラのマドゥロ大統領と夫人を拘束して米国に移送して以降、キューバに対する圧力を強化してきた。
キューバはこの数カ月間、石油の供給が中断したことで数時間から数日間の循環停電を実施し、16日には国家電力システムの稼働が一時中断した。
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