27日、イエメンのサヌアで、反政府武装組織のフーシ派を支持する少年が群衆の上に立ち、拳銃と小銃を手にしてイランおよびレバノンのヒズボラとの連帯を訴え、米国とイスラエルを糾弾するデモを行っている。フーシは28日、イスラエルに向けてミサイルを発射し、米国・イラン戦争勃発後初めて軍事行動に乗り出した。[AFP=聯合ニュース]
フーシのヤヒヤ・サリー報道官はこの日、「イスラエルの主要な軍事目標を標的として、ミサイル攻撃など最初の軍事作戦を実施した」と明らかにした。イスラエルも、イエメンから飛来したミサイルを防空網で迎撃したと発表した。
フーシの参戦は、ホルムズ海峡で揺らぐ世界経済にさらなる衝撃を与える可能性がある。紅海南端の要衝であるバブ・エル・マンデブ海峡を封鎖する恐れがあるためだ。イエメンとジブチの間に位置するこの海峡は、アデン湾から紅海を経てスエズ運河へ向かう唯一の航路で、世界の原油生産量の約10%、コンテナ貨物量の25%が通過する。最も狭い幅は32キロメートルで、ホルムズ海峡(34キロメートル)よりも狭く、船舶が攻撃の標的となりやすい。AP通信は「紅海の封鎖は欧州連合(EU)のエネルギー供給に打撃を与えるだろう」とし、「石油や液化天然ガス(LNG)だけでなく、穀物や電子製品など各種製造品の供給にも支障が生じる可能性がある」と見ている。紅海が危険な状況になれば、米空母打撃群の移動も制約され得る。
フーシは2023年、イスラエルのガザ地区攻撃を阻止するとして、バブ・エル・マンデブ海峡を通過する船舶を攻撃したことがある。この影響で、船舶がアフリカ南端の喜望峰を迂回するなど、世界のサプライチェーンに大きな混乱が生じた。
湾岸地域の石油パイプラインもリスクが増大している。サウジアラビアは、ホルムズ海峡近くのアブカイク油田から紅海のヤンブー港まで続く長さ1200キロメートルの東西横断パイプラインを保有している。最近、サウジはこのパイプラインを活用し、紅海経由で石油を迂回輸出する量を増やしているが、同施設が攻撃されれば輸出ルートが遮断される可能性がある。
しかし、フーシが開戦後すぐにイラン支援に乗り出したヒズボラやイラクの親イラン民兵隊と異なり、1カ月後に参戦した点を踏まえると、「イランをなだめる」側面があるとの分析も出ている。イスラエルのチャンネル12は「フーシの攻撃は、イランの怒りを鎮めるための象徴的な介入に近い」と評価した。
こうした中、トランプ政権が地上戦を準備しているとの報道が相次いでいる。ワシントン・ポスト(WP)はこの日、匿名の当局者らの話として「国防総省がイランで数週間にわたる地上作戦を準備している」と報じた。全面侵攻ではなく奇襲作戦で、イランの主要な石油輸出拠点であるカーグ島を占領したり、ホルムズ海峡沿岸で兵器を破壊したりする作戦が実行される可能性があるという。当局者らは「1カ月前から模擬訓練を通じた検討が行われてきた」とし、「即興の計画ではない」と強調した。問題は人的被害が生じる可能性だ。キャロライン・レビット米ホワイトハウス報道官が報道内容を否定しなかった一方で「大統領が決定を下したわけではない」と述べたのも、そのためとみられる。
一方、27日、イランがミサイルでサウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地を攻撃し、「空の目」と呼ばれる米空軍のE-3セントリー空中早期警戒管制機(AWACS)が破壊された。1機あたり3億ドル(約4800億円)に達するE-3が戦闘で損失を受けたのは初めてだと、ブルームバーグ通信が伝えた。これに対し、米軍とイスラエル軍はホルムズ海峡近くの都市バンダル・ハミールを空爆し、5人が死亡したと、イラン国営IRNA通信が報じた。
この記事を読んで…