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「麻薬王」の送還に…李大統領「国民を害する者は地の果てまで追いかける」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

フィリピンで現地在住の韓国人3人を殺害し、脱獄や韓国国内への麻薬流通などを繰り返して「麻薬王」と呼ばれたパク・ワンヨル容疑者が25日、仁川(インチョン)国際空港を通じて送還されている。キム・ギョンロク記者

韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は25日、フィリピンで収監中だった国際的な麻薬王、パク・ワンヨル容疑者(48)の韓国国内への送還について、「大韓民国の国民を害する者は、地の果てまで追いかけてでも必ず捕まえる」と強調した。

李大統領は同日、自身のX(旧ツイッター)に「李大統領が指名した麻薬王パク・ワンヨル、韓国で処罰へ」と題した記事をリンクし、このように記した。


続いて「韓比(韓国ーフィリピン)の友情と正義のための協力に対し、大韓民国国民を代表してフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領に深く感謝申し上げる」と述べた。


「汎政府超国家犯罪特別対応タスクフォース(TF)」は同日午前7時16分、パク容疑者の身柄を「臨時引渡し」の形で受けた。臨時引渡しとは、自国での裁判や刑の執行を一時中断し、犯罪人引渡しを請求した国に身柄を引き渡す制度だ。

「東南アジア3大麻薬王」「麻薬王・全世界」などの通り名で悪名を轟かせたパク容疑者は、フィリピンで殺人罪により懲役刑を言い渡され服役中だった。しかし、刑務所の中でも豪華な生活を送りながら韓国国内に麻薬を流通させているとされた人物だ。

李大統領は今月3日に行われた韓・フィリピン首脳会談で、マルコス大統領に対し、パク容疑者の臨時引渡しを直接要請していた。

パク容疑者は韓国人3人を殺害した「サトウキビ畑殺人事件」で2022年4月、フィリピンの裁判所から最長60年の懲役刑を言い渡されて服役中だった。彼はテレグラムのID「麻薬王・全世界」として活動し、韓国国内に麻薬類を供給した容疑がもたれている。この事件はドラマ『カジノ』のモチーフにもなった。パク容疑者は過去に2度の脱獄に成功して逃走したが、2020年に再び拘束された。警察は、パク容疑者が収監後もテレグラムなどを通じて麻薬流通を指示していたとみている。

パク容疑者は数十人の護送官に囲まれた状態で仁川(インチョン)国際空港の到着ロビーに姿を現した。同日、パク容疑者の送還のために、法務部は検察・警察・矯正本部などの関係機関で構成された10人規模の護送チームを編成した。

特別対応TFは仁川国際空港第2ターミナルで会見を開き、「直ちに捜査機関に引き渡し、徹底した捜査を行う予定だ」と明らかにした。

法務部のイ・ジヨン国際刑事課長は「パク容疑者は2016年10月ごろフィリピンで韓国人3人を殺害し、2022年4月ごろに同国で懲役刑を受けて服役している間も韓国へ麻薬を流通させ、豪華な生活を送っているという疑惑が浮上した」とし、「収監中も麻薬を流通させるなど、容疑者を放置できないという汎政府の判断の下、麻薬犯罪に限り臨時引渡しを請求した」と背景を説明した。あわせて、パク容疑者が関与した麻薬流通組織の実態を解明し、麻薬取引で得た収益を捜査・回収する方針だとした。

警察庁のユ・スンリョル捜査企画調整官は「容疑者を京畿北部警察庁に移送して捜査を進める」とし、「京畿北部庁では、3つの警察署が扱っていた容疑者関連の麻薬捜査をすべて併合し、集中的に捜査する予定だ」と述べた。

TFによると、パク容疑者については臨時引渡し請求書に記載された麻薬の密輸入・流通・販売などの犯罪事実に限って捜査と裁判が行われる。両国間の合意条件に基づき、韓国での麻薬捜査・裁判が終結した後、パク容疑者はフィリピンに戻り残りの刑期をつとめることになる。



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