2012年ノーベル生理学・医学賞受賞者である京都大学の山中伸弥教授。[写真提供=JTBC]
それから20年、日本は基礎研究の成果を実際の治療へと結びつける「実用化段階」に世界で初めて入った。日本の厚生労働省は最近、iPS細胞を活用した重症心不全や進行性パーキンソン病の治療薬などの再生医療製品2種の製造・販売を承認した。一定期間、安全性と有効性を検証する条件付き承認だ。日本はこれを足がかりに、糖尿病や失明治療などへと適用範囲を急速に広げていく計画だ。
韓国の状況は対照的だ。これまで幹細胞治療に対する規制が厳しく、患者の中には1億ウォン(約1060万円)をかけて日本へ治療を受けに行く、いわゆる「幹細胞亡命」と呼ばれるケースまで出ている。毎年1万人前後の患者が海外へ渡っている。これは規制に阻まれた韓国の再生医療の現実を示している。
遅ればせながら韓国も昨年2月、「先端再生バイオ法」の改正を通じて、希少・難治疾患患者の治療アクセスを拡大した。規制が緩和される中、韓国企業もiPS細胞ベースの治療薬開発に乗り出している。日本がすでに高難度治療薬の商用化段階に入ったのと比べると、韓国はようやく制度内での治療の道が開かれ、歩み始めた段階だ。
革新技術を実用化する力は、基礎科学への持続的な投資と、それを後押しする政府の政策的支援から生まれる。日本がすでに商用化に入った今、この格差をどれだけ早く縮められるかが、韓国バイオ産業の成否を左右する。
キム・ドンホ/論説委員
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