BTS公演翌日の22日午前、ソウル・光化門広場を整理する関係者。イム・ソンビン記者
BTSの公演を主宰したHYBEは22日、前日公演会場に約10万4000人の観覧客が集まったと推定されると明らかにした。移動通信3社の接続者と格安携帯電話使用者、外国人観覧客数推定値を合算した数字だ。警察が予想した26万人の半分にも満たない。ソウル市のリアルタイム都市データ集計では4万6000~4万8000人だった。
訪問客が予測をはるかに下回った背景には、4年前に梨泰院(イテウォン)での群衆事故を記憶する政府当局の高強度群衆管理の影響がある。実際に21日の公演前から群衆の移動を最小化するよう警察が管理する公演会場周辺の「ホットゾーン」では警察官が群衆に向け立ち止まらずに移動するよう「ムーブ(動け)」と繰り返し叫んだ。この日光化門広場を訪問したある市民は「ずっと進めと言われ立っていることもできずしばらく歩いた」と話す。今回の公演は無料チケットを持つ人だけ広場に入ることができ、チケットがない人は周辺で観覧しなければならなかった。警察の規制線は観客席外の群衆を光化門広場から遠ざける方向に誘導した。
ホットゾーンのそばにある飲食店の関係者は「公演特需を考えて当日の売り上げを2000万ウォンと予想したが、群衆規制で午前に100万ウォンしか売れなかった」とした。この日広場そばの世宗(セジョン)文化会館近くで店をやっているという自営業者もオンライン掲示板に「(売り上げが)通常の土曜日の70~80%水準だった」と伝えた。彼は「人は多かったが立っていれば警察が移動しろという」として群衆管理のために公演の「トリクルダウン効果」は得られなかったとした。また別のコンビニエンスストア店主も交流サイト(SNS)に「チケットを確保できたBTSファンには祭りだが、そのほかの楽しみにきた人たちには検問が激しかった」とした。
今回の公演はネットフリックスを通じて生中継されただけに、現場に行かずに公演を観覧した市民も多かったという分析もある。ソウル市教育庁は小中高生の父兄を対象に、人が集まると予想される場所にはできるだけ行かないよう呼びかけた。
この日は当初から光化門一帯に近づくのが難しかった。周辺の地下鉄駅は列車を通過させる措置を取り、公演会場近くにアクセスできる指定の出入口には金属探知器が設置され持ち物などの検査のために待機列が伸びていた。
警察は1平方メートル当たり約2人を基準として光化門広場から崇礼門(スンレムン)周辺までの人出予想を26万人とし、行政安全部はこうした予測を基に約1万人の公務員を安全対応人材として動員した。しかし予測が大きくはずれ、予算と行政力を浪費したという指摘も起きている。
公務員(9~6級)が超過勤務すれば1時間当たり約1万1000~1万3000ウォンを支給し、1日最大4時間まで手当てを払える点を考慮すると、単純計算でも最小4億4000万ウォンのお金が必要だ。全国公務員労働組合は「民間企画の性格が強い行事にまで行政が公務員で空白を埋める方式が繰り返されるならばその負担はそのまま公務員と市民に転嫁される」と指摘した。
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