20日に大田の自動車部品工場で発生した火災で14人が死亡した。崩れ落ちた工場が凄惨な姿をしている。シン・ジンホ記者
◇崩壊した建物2階で発見…探知犬が見つける
大田大徳(テドク)消防署は21日午後6時30分に火災事故現場で会見を開き、「午後5時ごろ最後に残った行方不明者3人を崩れた建物2階駐車場の水タンク付近で収容した」と明らかにした。事故直後に連絡が途絶えた従業員14人は20日午後11時3分に40代の男性をはじめ相次ぎ収容された。20日午後1時17分に火災が発生してから28時間ぶりだ。消防当局は彼らが火と煙を避け階段を利用して2階から1階に下りる過程で巻き込まれたものと推定した。
大徳消防署のナム・ドゥグ署長は、「専門家らは建物崩壊の危険のため進入しないよう進言したが、(きょう中に)見つけなければならないという判断から救助隊員を投じた。煙が急に広がり避難できなかったようだ」と説明した。
最後に残った3人の位置を確認するには火災探索犬の役割が大きかったという。11人目の死亡者の位置を見つけた探索犬は崩れた建物を捜索しながら救助隊員にサインを出した。実際に3人の位置は探索犬が知らせたところから10メートルほどしか離れていなかった。
◇建物は難燃材使用…鉄骨まであめのように曲がる
消防当局によると、火災が起こった建物は鉄骨構造で、火災に1時間ほど耐えられる難燃材料2級のパネルを使っていた。だが工場内外部は強い火によりパネルだけでなく太い鉄骨まであめのように曲がった状態だった。工場に対する最後の消防点検は昨年10月に行われた。この点検では水タンクに水を送る装備の圧力が低く補完措置を終えたという。
この工場は消防法上2級の対象で、会社に消防担当社員を置き年に2回点検した後に消防署に報告する方式で点検をしてきた。上半期は作動機能点検、下半期は重化学点検で、今年はまだ点検を実施していなかった。スプリンクラーは3階駐車場にだけ、1~2階の工場には屋内消火栓を設置すれば良い。火災が起こった建物はこうした規定をすべて順守していたというのが消防当局の説明だ。
◇昨年10月が最後の消防点検…特別な異常なし
消防は、警察、雇用労働部、国立科学捜査研究院とともに合同鑑識に出る方針だ。鑑識では最初の発火地点と推定される1階の点検と被害規模のほか、追加の人命被害がないかなどを調査することになる。
一方、李在明(イ・ジェミョン)大統領はこの日午後に事故現場を訪れ現況の報告を受けた後、遺族を慰労した。この席で遺族は李大統領に早急な身元確認と合同焼香所設置、葬儀支援、事故原因糾明などを要請した。大田市は遺族の要請を受け市庁に合同焼香所を設置し2週間運営する予定だ。
◇李在明大統領遺族慰労…大田市庁に合同焼香所
火災が発生した工場を運営するアンジョン工業のソン・ジュファン代表も遺族を訪ね、「死ぬ罪を犯した。最善を尽くしあらゆる支援をする」と謝罪した。遺族らはソン代表に具体的な補償計画文書提出、生計問題を含む実質的補償などを要求した。交渉に実質的権限のある責任者が出ることも求めた。アンジョン工業はホームページに代表名義の謝罪文を上げ、「今回の事故で大切な命を失い負傷したすべての方と家族のみなさんに深い哀悼と謝罪を申し上げる」と明らかにした。
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