18日(現地時間)、サウジアラビアの首都リヤドの製油施設付近にミサイルの残骸が落下し、爆発している。サウジ当局はこの日、リヤドでイラン発の弾道ミサイル8発を迎撃したと明らかにした。[新華=聯合ニュース]
攻撃を受けたイランのサウスパルスは、イランのガス生産量の70%を担う同国の核心的なエネルギー供給インフラだ。マスード・ペゼシュキアン大統領が「(イスラエルの)今回の攻撃は状況をさらに複雑にし、制御不能の結果を招くだろう」と威嚇し、報復に乗り出した理由だ。イラン議会の指導部も「新しい段階の対決が始まった」と宣言した。
イランが報復したラスラファンは、世界の液化天然ガス(LNG)供給の約20%を処理する拠点だ。カタールの国営企業カタールエネルギー(QE)のサアド・アル・カービ最高経営責任者(CEO)はロイター通信に「(今回のミサイル被弾により)韓国や中国、イタリア、ベルギーに向かうLNGの長期供給契約について、最長5年間の不可抗力(フォース・マジュール)を宣言しなければならない可能性がある」と述べた。同社のLNG輸出容量の17%が損傷し、復旧に3〜5年かかると見られるためだ。韓国は年間900万〜1000万トンのLNGをカタールから輸入している。先月基準で韓国が輸入したLNGのうち、カタール産の比重(15%)は、オーストラリア(24%)に次いで2番目に大きい。
これによりQEが実際に不可抗力を宣言し、韓国が5年分のLNG物量を確保できなくなれば、これを長期契約より価格が高いスポット市場で調達しなければならない。産業界や一般家庭のガス料金が上昇する可能性が高い理由だ。
英ガーディアンは専門家の言葉を引用し、「単なる供給支障ではなく、構造的なショックにつながりかねない」とし、「戦争が終わってもエネルギー市場の不安は長期化する可能性が高い」と伝えた。すでに稼働が中断されたラスラファン・ヘリウム生産施設も、復旧に最大数カ月かかるという。これにより、半導体ウエハーの冷却に不可欠なヘリウムも供給圧力が強まっている。カタールは全世界のヘリウム生産の約3分の1を占める。
19日にはサウジアラビアの製油施設2箇所がイランの攻撃を受けた。この日、トルコ・アラブ首長国連邦(UAE)・ヨルダンなどイスラム圏12カ国の外相が会議を行っていた最中、イランの弾道ミサイルがリヤドに飛来した。サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・アール・サウード外相は「イランの侵略に対するサウジの忍耐は無限ではない」とし、必要であれば軍事行動に踏み切る可能性があると強く警告した。クウェートのミナ・アル・アハマディ製油工場もイランのドローンの攻撃を受けた。
エネルギー焼き尽くす、凶悪化する中東戦争(2)
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