イランのホルムズ海峡封鎖を受けオマーンのマスカット港近くに待機しているタンカー。[写真 ロイター=聯合ニュース]
非常状況の中で得た外交的実績だが、逆説的に現状がどれだけ深刻なのかを見せる。イランはマラッカ海峡、スエズ運河とともに3大チョークポイントに挙げられるホルムズ海峡の封鎖を本格化している。「ホルムズ海峡は以前の状態には戻らない」(イラン国会ガリバフ議長)という警告は誇張でない。釣り船に偽装した無人ボートの自爆攻撃が始まり、機雷とミサイルの投入も予告された。
昨年1日平均1570万バレルの石油がこのルートを通過した。世界の海上石油物流量の3分の1を超える。約6500キロメートル離れた韓国も危機に直面した。輸入原油の70%は中東からで、そのうち90%がホルムズ海峡を通る。
過去3週間が高騰する原油価格との戦いだとすれば、いまは需給との戦いだ。高いのは費用の問題だがなくなるのは違う次元だ。現場では4~5月危機説が出るほどだ。実際に石油元売りの備蓄は早ければ4月から底をつく。追加で確保した分でも限界だ。現在の石油備蓄は約1億9000万バレル。韓国政府は備蓄で208日は耐えられると説明するが、これは輸出を除いた計算だ。昨年の韓国石油元売りの輸出量は4億8535万バレルで全原油輸入量9億3506万バレルの51.9%だ。輸出を含む1日当たり石油消費量は280万バレル。1億9000万バレルで耐えられる期間は約68日だ。ある石油業界専門家は「実際に備蓄放出を始めたが戦争の終結が見えなければ毎日市場はパニックに陥る。そうした点で4月であれ5月であれ危機説は一理ある」と話した。
原油だけが問題ではない。対外経済政策研究院によると、昨年12月基準で中東と周辺国への輸入依存度が70%以上の即時管理対象品目は41品目だ。半導体や精密化学原料に使われるヘリウムや建設業に必須の石こうなどがこれに属する。
すでに韓国の産業現場ではイラン情勢による「ナフサショック」が即席めんから化粧品、ファッションなど全方向で押し寄せている。
袋がなく即席めん生産できない、ホルムズ海峡封鎖長期化で韓国に起きる危機(2)
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