11日(現地時間)、ホルムズ海峡付近でタイの貨物船「マユリー・ナリー号」号がイランのミサイル攻撃を受け、黒煙を吹き上げている。AFP=聯合ニュース
軍事的実効性に対する疑問も大きい。トランプ大統領が安全確保のために作戦参加を要請したホルムズ海峡は、イランの小型高速艇や機雷、ドローンだけでもタンカーを脅かすことができ、リスクが非常に大きい。
また、幅が最も狭い場所は約34キロにすぎず、馬の蹄のように曲がった航路だ。船舶が航行する際、最大270度の方向にイランの海岸線に囲まれた状態で、多様な形態の攻撃の脅威にさらされる構造だ。狭い区域で複数の船が一度に攻撃を受ければなすすべがなく、「死の区域」という意味の「キル・ボックス(kill box)」と呼ばれている。
このため、米海軍でさえ完全にコントロールできていない状況で、欧州海軍が戦況を変えられるかについては懐疑的な視線が多い。NYTは「欧州の指導者たちは、トランプ大統領の心を変える唯一の要因は金融市場と米国の世論だけだと見ている」とし、「ホルムズ海峡の封鎖状況が、むしろトランプを説得して戦争の拡大を防ぐ最も強力なテコになり得る」と指摘した。
◇蓄積された葛藤が爆発…「米国独りぼっち」の逆風
トランプ大統領の支援要請に欧州が見せた冷淡な反応の根本的な背景には、トランプ政権発足後に米国と欧州の間で蓄積された葛藤があるという分析も出ている。関税圧力、防衛費増額の要求、NATO無用論、そしてグリーンランド併合の野欲まで続いたトランプ大統領の強圧が、同盟に対する信頼を徐々に崩壊させたという指摘だ。
NYTは、トランプ政府が孤立に陥ったこのような状況を「米国ひとりぼっち(America Alone)」と規定し、「トランプ大統領はNATO同盟国が米国を助けず不忠だと批判するが、彼らが拒否するに足る理由はいくらでもある」と断じた。「米国第一主義(アメリカ・ファースト)」を掲げ、同盟を協力パートナーではなく損得の対象と見なし、事前の調整もなく一方的に行動してきた外交基調が、結局は逆風となって戻ってきたという意味だ。
ホルムズ連合座礁で「米国ひとりぼっち」…トランプ氏、欧州に「猛烈な怒り」(1)
この記事を読んで…