15日、ソウル・永登浦区のあるKFC店舗の注文用端末に「オリジナルチキン」の価格が表示されている。この日オリジナルチキン3ピースの価格は1万600ウォンだ。ノ・ユリム記者
米国・イスラエルとイランの戦争が2週間以上続く中で消費者が体感する物価上昇の懸念が現実化している。原油高とウォン安ドル高の流れが重なり外国産食材を主に使う外食業界や原油価格上昇分を燃油サーチャージ形態で運賃に上乗せする航空業界は値上げ議論を避けるのが難しくなった。
KFCコリアによると、今回の値上げ対象はチキンとバーガーなど23品目で、引き上げ幅は200~300ウォンほどだ。KFCコリアは「最近ウォン安ドル高の状況が長引き、原材料、物流費などが上がって一部メニュー価格を調整することになった」と説明した。
韓国政府が強力な物価安定の意志を見せているが、他のハンバーガーチェーンも人件費とドル高などを理由に値上げは避けられないという立場を明らかにした。最近バーガーキングは28品目、韓国マクドナルドは35品目の価格を上げた。マムズタッチも1日から単品基準で43品目の価格を上げた。各社の値上げ幅は平均2~4%水準だ。
淑明(スンミョン)女子大学消費者経済学科のイ・ホンジュ教授は「輸入原材料を大量に使う外食チェーンほどドル高にともなう費用負担が大きく、先制的に価格を引き上げて損失を減らそうとする動きが現れている。値上げの流れが外食業界全般に拡大する可能性が大きい」と話す。
国際原油価格急騰により4月に発券する国際線航空券価格は今月より大きく上がる見通しだ。燃油サーチャージの基準になるシンガポール航空燃料平均価格は先月16日から3月15日まで1ガロン当たり最小300セント以上を記録すると予想されるためだ。
航空業界によると、この場合燃油サーチャージは3月の第6段階(200~209セント)から4月には第16段階(300~309セント)に1カ月で10段階上昇することになる。1段階当たり約7~8ドル増加する点を考慮すると70ドル以上上がることになるという話だ。
大韓航空基準で国際線燃油サーチャージは、片道基準で今月は1万3500ウォン~9万9000ウォンで、ロシアのウクライナ侵攻の余波で原油価格が急騰した2022年7~8月には4万2900ウォンから最大32万5000ウォンが上乗せされた。
航空業界関係者は「イラン戦争後にシンガポール航空燃料が一時1バレル=200ドル水準まで上がった点を考慮すれば、来月の燃油サーチャージ段階は最小10段階以上上昇する可能性がある」と話した。
世界的運送網であるホルムズ海峡の不確実性が大きくなり、原油運搬船、ガス運搬船、コンテナ船などの海上運賃も急速に上がっている。バルチック海運取引所によると、中東~中国路線の超大型タンカー(VLCC)運賃指数は中東情勢悪化直前より55%以上上がった。中東路線のコンテナ運賃は1TEU(20フィートコンテナ1個)当たり40%以上急騰して2009年の集計以降で初めて米東海岸路線運賃を上回った。
通常は海上運賃が上がると海運会社の利益も増えるが、今回は保険料、燃料費、人件費などもともに大きく上がっており笑ってばかりはいられない状況だ。
英ガーディアンによると、戦争リスク保険料は一般的に船舶価値の0.25%水準だが、軍事衝突後に1.0~1.5%水準に4倍以上高騰した。タンカー価値が最大1億ドルであることを考慮すれば大型タンカーは最大125万ドルの追加負担金を出さなくてはならなくなる。
海運業界関係者は「事態が長引くほど運賃上昇による好材料より費用増加と物流量減少に対する懸念がさらに大きくなる。状況を見守って持続して対策をまとめている」と話した。
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