空爆で破壊されたイラン小学校残骸と救助隊員。ロイター=聯合ニュース
こうした逆説的な状況の背景には、米軍の深まるAI依存度がある。英フィナンシャル・タイムズ(FT)は12日、「米国がイランに対して行った今回の作戦で、パランティアのメーヴン・スマート・システムとアンソロピックのクロードがリアルタイム・データ分析装置として活用された」と報じた。
開戦からわずか4日間で2000カ所以上の目標物を打撃した前例のない速度は、これらのシステムによって可能になったという意味だ。2014年に米国主導の連合軍がイラクとシリアで過激派組織「イスラム国(IS)」を相手に、最初の6カ月間で2000カ所の目標を打撃したことと比較すれば、想像を絶するスピード戦だ。FTは防衛専門家の言葉を引用し、「目標の識別から打撃、被害評価までの全過程を指す『キルチェーン』は、伝統的に時間または日数単位で計算されていたが、AIを通じて秒単位に短縮された」と分析した。
◇スピード戦の裏側…制御不能のリスク
しかし、FTはAIが主導する前例のない打撃スピード戦が、制御不能のリスクをはらんでいるという懸念も伝えた。イラン南部ミナブにある女子小学校への誤爆がその例だ。匿名を条件に応じた元米軍高官はFTに対し、「その学校は何年も前から打撃リストに入っていたようだが、これがフィルタリングされなかった」とし、「AIが理論的にはこうした誤りを防げると信じたいが、戦闘は技術が設計したようにきっちりとしたものではない」と指摘した。
ユトレヒト大学のジェシカ・ドーシー研究員は「秒間3700万回の演算を行うシステムのベールをどうやって剥がすことができるだろうか」とし、「このシステムが作り出した決定に対し、人間が意味のある判断を下すのは容易ではない」と述べた。
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