7日(現地時間)、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ国際空港近隣でイランの攻撃に対する防空迎撃が行われ、煙が立ち上っている。[AFP=聯合ニュース]
◆米軍の「盾」に照準…THAAD・SM3枯渇狙う
ニューヨークタイムズ(NYT)は10日(現地時間)、米当局者らを引用し「イランが戦術を機敏に調整している」と分析した。米国とイスラエルは斬首作戦を通じて政権の自然な崩壊を図ったが、イランは火力の劣勢を認めながら変化する戦場状況に合わせて打撃目標を随時修正する柔軟性まで見せているということだ。
イランが米軍防空網と迎撃システムを集中的に狙っている事例が代表的な例だ。米国の盾を消耗させる戦術だ。これは昨年の「12日戦争」の教訓によるものとみられる。米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)によると、当時、米軍はイランの攻勢を防ぐため100~250発の高高度防衛ミサイル(THAAD)を消耗した。米軍全体の備蓄量の20-50%規模だ。海上迎撃用SM3ミサイルも80発が発射され、全体備蓄量の約20%があっという間に消えた。
中東専門家、ジョンズ・ホプキンス大のバリ・ナスル教授はNYTに「イランが12日戦争の教訓をこのように速やかに把握して実行に移している点に驚く」とし「彼らは米国に不足するものが迎撃用防御資産という事実を看破したようだ」と話した。防空網を枯渇させて米軍を無防備状態にする狙いがあるということだ。
◆消えた事前警告…イランの緻密な奇襲消耗戦
体面用または政治的な宣言を前面に出して攻撃してきた過去のイランの反撃方式とも異なる。NYTは「昨年、米軍がイラン核施設を攻撃した当時、イランは反撃前に目標地点を明らかにし、カタールのアルウデイド基地を攻撃した」とし「今はそのようなことが全くない」と伝えた。
米国側も、イランが相手の費用を増やしながら今回の戦争に適応しているとみている。ダン・ケイン米統合参謀本部議長はイランが具体的にどのように戦術を変えているのかについては言葉を控えながらも「我々が適応するように彼らも適応している」と認めた。ヘグセス米国防長官も「彼らがそのような形で反応することを予想していたわけではないが、その可能性があるということは分かっていた」と話した。
◆ガルフ戦線で表れた敏感な「連結部」攻撃
ガルフ戦況でも敏感な連結部を狙うイランの攻撃の流れが明確だ。防空網がある米軍基地はもちろん、外交公館、米兵のホテル、空港、精油施設を目標物としているからだ。実際、イランは10日、カタールのアルウデイド米軍基地とイラク・クルド地域のアラリル基地に向けてミサイルを発射したと主張した。同日、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビのルワイス製油所ではドローン攻撃後に火災が発生し、施設の一部が停止した。
イランの支援を受ける民兵隊がイラクのアルビルにあるホテルにドローンのスウォーム攻撃を敢行したりもした。NYTは米軍関係者を引用し、「同地域のホテルを米軍宿舎として使用するという事実をイランがすでに把握していることを見せる事例」と評価した。現在、開戦以降の米軍の戦死者は7人、負傷者は約140人と集計されている。
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