AMIラボ会長を務めるニューヨーク大学のヤン・ルカン教授。[写真 AFP=聯合ニュース]
◇AGI対SAI
論文プラットフォーム「アーカイブ」と外信などによると、「AGIがAI開発の里程標になるか」を争点に業界と学界で論争が拡散している。発端はルカン教授がニューヨーク大学とコロンビア大学の研究陣とともに先月27日に発表した論文「AIはSAIを通じて専門化を受け入れなければならない」だ。ルカン教授はAIの発展目標を「人間のように何でもうまくできるか」(AGI)ではなく、「新しい環境と課題にどれだけ早く適応し成果を出すか」(SAI)にシフトしなければならないと主張した。
AI発展の概念的段階は通常3段階に分かれる。▽囲碁や会計など特定任務に特化した狭い人工知能(ANI)▽人間水準の複雑な知的業務を遂行できるAGI▽すべての領域で人間を跳び超え、人間の専有物とされた集団知性も実現できる超人工知能(ASI)の順だ。現在テック業界は次世代AI市場を先取りするためAGIの開発速度を高めている。
だがルカン教授はAGI概念の問題を指摘しながら次世代AI覇権戦争の戦場を移している。彼は「人類が自身の知能を『汎用的』と信じることから虚構だ」と主張した。人類の知能は生き残りに必要な狭い範囲の作業に特化しているだけで、この範囲を超えれば限界は明確だとしながらだ。彼は「汎用性は明確な技術的指標でも、合意された概念でもない」と指摘した。
代案として提示したSAIの核心は適応性だ。AIが新たな環境を学習し自ら適応する能力を意味する。このためにはAIが現実世界の因果関係と物理的原理を推論できる「世界モデル」とAIの自己指導学習(SSL)が重要だ。ルカン教授は昨年10月にマサチューセッツ工科大学で開かれたシンポジウムで、「3~5年以内に世界モデルが主要モデルになるだろう。まともな精神状態の人ならば現在のタイプのLLMをだれも使わないだろう」と断言している。
コンピュータ学界のノーベル賞と呼ばれるチューリング賞を受賞したルカン教授は、2013年からフェイスブック(メタ)で「最高AI科学者」のポストに就き基礎人工知能研究所(FAIR)を率いてきたが、昨年末に同社を去った。その後スタートアップのAMIラボを設立した。この会社は10日に世界モデル基盤のAIシステム商用化を推進するため投資金10億3000万ドルを誘致した。
「人間のような汎用性は虚構」…AI四天王が火を付けた次世代AI議論(2)
この記事を読んで…