微小粒子状物質の濃度が「悪い」水準となっている10日、ソウル鍾路(チョンノ)一帯の大気の様子。[聯合ニュース]
10日、韓国環境公団によると、この日午後3時基準で、ソウル・京畿(キョンギ)・江原嶺西(カンウォンヨンソ)・大田(テジョン)・世宗(セジョン)・忠北(チュンブク)・釜山(プサン)・大邱(テグ)・蔚山(ウルサン)・慶北(キョンブク)・慶南(キョンナム)など全国のほとんどの地域で、PM10とPM2.5の濃度はいずれも「悪い」水準を示している。濁った大気は11日まで全国的に続き、12日に入ると釜山・大邱・蔚山・江原など東側の地域は改善する見通しだ。
ただし、日曜日の15日まで、仁川(インチョン)・京畿南部・忠南(チュンナム)・全北(チョンブク)など西海岸沿いの地域では微小粒子状物質の濃度が高い見込みだ。
◇国外の微小粒子状物質と停滞した韓国の大気
3月にこのようなパターンが頻繁に発生するのは、国外の微小粒子状物質を運ぶ西風系の風と、国内の大気を停滞させる移動性高気圧の影響が重なるためだ。江原大学と国立環境科学院の研究チームは2022年、韓国大気環境学会に発表した論文で「1年のうち3月は冬季の気圧配置から夏季の気圧配置へ移行する時期であり、移動性高気圧の影響を頻繁に受ける季節だ」とし、「移動性高気圧が停滞現象を示す場合、国外から流入した汚染物質に加え、国内で排出された汚染物質が蓄積される可能性がある」と説明している。
この日の状況もこれと類似している。環境公団は9日から始まった微小粒子状物質の状況について「中西部地域は(9日)未明から北西風に乗って流入する国外の微小粒子状物質の影響で濃度が高くなり、流入した国外の微小粒子状物質が南東へ移動するにつれ、午後にはほとんどの地域で濃度が高くなる見通しだ」と説明した。
大気が停滞し、流入した微小粒子状物質が残留する様相も実際に現れている。気象庁が気象状況を総合して発表する「大気停滞指数」によると、10~12日の全国の大気停滞指数は概ね「普通~非常に高い」水準と予報された。風も秒速1~3メートルと弱く吹く見通しだ。このため環境公団は15日までの予報で「残留した微小粒子状物質と国内で発生した微小粒子状物質が、大気の停滞および気流の収束により蓄積し、(微小粒子状物質の)濃度が高くなる」と見通している。
今後、追加で微小粒子状物質が流入する可能性も残されている。10日、気象庁と民間気象会社ケイウェザーの天気図および解説などを総合すると、10日は上海付近に高気圧が位置しており、その縁に沿って風が時計回りに吹いている。これにより、11日午前6時基準の環境公団の超微小粒子状物質予測図では、PM2.5が高い水準であることを示す赤色や褐色の帯が、北東の山東半島へ北上した後、韓半島(朝鮮半島)へ再び南下するパターンを示すと見込まれる。
ただし、今年の春の微小粒子状物質の濃度は平年より低くなる可能性がある。気象庁は先月27日、「2026年春のPM2.5見通し」で「韓国の南東側に位置する高気圧性循環が強まり、清浄な南風が流入することで、春のPM2.5の濃度は平年より低いか、または同程度となる可能性が高い」と予測した。
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