IVE(アイブ)の2022年のカムバックプロモーション映像のナレーションはチョン・セラン作家が手がけた。[写真 IVEユーチューブ]
STARSHIPは2022年にもガールズグループIVE(アイブ)の3枚目のシングルアルバム『After LIKE』のカムバックプロモーション映像を制作する際、『保健教師アン・ウニョン』(2015)などを書いたチョン・セラン作家とナレーション協業を行った。
HYBEは2022年、ガールズグループLE SSERAFIM(ルセラフィム)の2枚目のミニアルバム『ANTIFRAGILE』に収録されたプロローグパートを、『わたしたちが光の速さで進めないなら』(2019)などを書いたキム・チョヨプ作家に依頼した。
彼らが書いた文章は、K-POPアイドルを主人公にして書いたという点で「ファンフィクション(Fan Fiction)」の性格を帯びているが、文学性も損なってはいない。イ・ヒジュ作家は「メンバーたちの性格やストーリーを知るためミュージックビデオなどを参考にしたが、文章や物語を構想する際は小説を書くのと変わらなかった」と語った。
詩人との協業もある。Red Velvet(レッドベルベット)のジョイは昨年、1枚目のミニアルバム『From Joy, With Love』でカムバックする際、以前から関心を寄せていた詩人であるチャ・ジョンウン作家と協業した。詩集『トマトカップラーメン』(2023)などを書いたチャ・ジョンウン作家は「愛に関するキーワードと歌詞の一部だけを受け取り文章を書いた。散文に近いものだ」と紹介した。
業界関係者は、K-POP業界が物語を作る「専門家」として小説家や詩人を起用している点に注目している。誠信女子大学文化産業芸術学科のキム・ジョンソプ教授は「K-POPファンは作家たちが書いた完成度の高い文章を通じて歌手のイメージにさらに没入するようになる」とし、「文章がコンセプトの解釈の領域を広げ、新たな議論を誘発するなど、二次コンテンツの媒介になる」と解釈した。
K-POP歌手に独自のキャラクター性を持たせるため、こうした協業が増えたとの見方もある。音楽評論家のイム・ヒユン氏は「最近のK-POP歌手を見ると、所属事務所の主導の下で活動することが多く、SNSなど個人での活動が厳しく制限されるなど、個人のストーリーを築きにくい環境にある」と話した。続けて「ストーリーを補完するため小説家や詩人を探すという逆説的な現象が生まれたとも言える。今後もこうした交流はさらに増えていくだろう」と見通しを示した。
EXO・IVE・KiiiKiiiまで…K-POP、韓国文学と手を組む(1)
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