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【コラム】トランプ発の中東・欧州混乱、韓国にとっても他人事ではない(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

米国ホワイトハウスが先月28日(現地時間) X(旧ツイッター)に投稿した写真。ドナルド・トランプ大統領がフロリダ州パームビーチのマールアラーゴの私邸に用意された状況室でイラン空襲状況の報告を受けている。[写真 ホワイトハウスのXアカウント キャプチャー]

米国は1日平均9億ドルを今回の戦争に費やしている。20年間泥沼にはまれば、費用は6兆5000億ドルに膨らむ。現在も赤字規模が1兆8000億ドルに達する米国の財政と世界経済にとっては災厄の何者でもない。台湾海峡とインド太平洋地域で中国の膨張を抑制する米国の軍事的・経済的能力が枯渇する恐れもある。国際エネルギー危機により、ロシア産原油に対する米国主導の輸入制裁が解除され、価格が急騰する中でプーチン大統領が微笑んでいる。NATO(北大西洋条約機構)と大西洋同盟の結束には亀裂が生じた。イラン難民が流入し始めれば、欧州は混乱を極めるだろう。トランプ氏が望む戦利品は果たしてこれなのか。MAGA陣営はトランプ氏の理解しがたい裏切りに憤っている。フォックスニュースの司会者だったタッカー・カールソン氏は「本当に吐き気がするほど邪悪だ」と述べた。11月の中間選挙を控えたトランプ氏は四面楚歌の状態だ。4〜6週間以内に戦争を終わらせるという約束を守る能力はあるのだろうか。

2003年のイラク戦争開戦直後、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は米軍の爆撃を恐れ、白頭山(ペクトゥサン)付近の地下要塞へ避難した。一方、金正恩(キム・ジョンウン)委員長はイラン空爆直後、黄海北道の祥原(サンウォン)セメント工場に姿を現した。核兵器を手にし、ロシアとの密着で戦略的地位が高まったという自信を誇示したのだ。来月初めの習近平(シー・ジンピン)国家主席との首脳会談を控えたトランプ氏は、彼に「前提条件なしで会おう」と呼びかけた。金正恩氏は、この危険な相手をより研究しなければならない。米国は昨年6月に続き、今回もイランの核施設を破壊した。これは非核化への意志を示す証拠だ。北朝鮮が誠意ある姿勢を見せなければ、トランプ氏が突発的な行動に出る可能性もある。トランプ政権1期目当時、米国中央情報局(CIA)のコリア・ミッション・センターは、金正恩政権転覆の秘密工作を計画した。トランプ氏は今年1月、ベネズエラのマドゥロ大統領を生け捕りにした後、「私に国際法は必要ない」と言い放った。そして先週、イランを空爆してハメネイ師を除去した。今、トランプ氏は「次はキューバだ」というメッセージを繰り返している。戦争と「斬首作戦」に慣れてしまった状態だ。


今、韓半島(朝鮮半島)にも中東の火の粉が降りかかっている。在韓米軍のパトリオット砲兵隊と兵力がイラン戦争に動員されれば、対北抑止態勢が弱体化する。金正恩氏の誤認が懸念される。経済も厳しい状況にある。韓国は原油輸入と対外貿易への依存度が高いため、原油価格上昇の直撃弾を受けている。こうした時ほど内部の統合が切実だ。イスラエル第1野党の代表は、贈収賄・詐欺容疑と失政を理由にネタニヤフ首相の辞任を要求してきた。しかし、イラン空爆直後、「このような瞬間に我々は一つに結集し、共に勝利する」として政争の中断を宣言した。危機の前に立つ我々も、身内に向けた批判戦を中断すべきだ。


李夏慶(イ・ハギョン)大記者


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