米国のドナルド・トランプ大統領が7日(現地時間)、米国フロリダ州マイアミで開催された「米州の盾(シールド・オブ・ジ・アメリカズ)」首脳会談に出席している。ロイター=聯合ニュース
今、トランプ氏は完全な別人となった。2025年の2期目就任以降、軍事行動を承認した国は7カ国に上る。人口9000万人のイスラム教シーア派の盟主であるイランにまで手を出し始めた。イスラエルのネタニヤフ首相と手を組んで敢行した空爆と、最高指導者であるハメネイ師の爆死により、中東と欧州は全く望まぬ戦争の渦に巻き込まれている。彼は2027年の国防予算を史上最大の50%増となる1兆5000億ドル(約237兆5550億円)に増額するよう要請している状態だ。アイゼンハワー大統領は1961年の退任時、「軍産複合体の影響力が民主主義を脅かす可能性がある」と述べた。商売人出身であるトランプ氏の逆走は、5つ星将軍出身の大統領による警告を呼び起こしている。
パックス・アメリカーナ(Pax Americana、「アメリカによる平和」の意)の道徳的基盤はトランプ氏によって崩された。彼が非難したジョージ・W・ブッシュ元大統領は、2001年アフガニスタン戦争、2003年イラク戦争の開戦を前に議会の承認を得た。しかし、トランプ氏は米国憲法と議会を無視し、国民の多数が反対する戦争を開始した。「我々は意味のある合意をするだろう」という欺瞞術で相手を油断させた後、交渉の最中に戦争を引き起こした。英国、フランス、スペイン、カナダなどの伝統的な同盟国までが「国際法違反」として背を向けた。
この戦争の入り口は人間が発見したが、出口は神のみぞ知る。意図を隠した危険極まりない賭けが長期化すれば、米国と世界は悲鳴を上げることになるだろう。米国のジョージ・W・ブッシュ政権は20年間にわたるアフガニスタン戦争に2兆2000億ドルを投じた。米軍約2400人、アフガニスタンの軍・警察と民間人、タリバンなど約17万人が死亡した。民主政府は樹立されず、現在はタリバンが統治している。8年9カ月に及んだイラク戦の結果も惨憺たるものだった。革命防衛隊が決死の抗戦を宣言したイランの兵力は、予備軍を含めれば120万人に達する。国土の大部分は険峻な山岳地帯だ。天下のトランプ氏であっても、悪夢から覚めることができない可能性がある。
【コラム】トランプ発の中東・欧州混乱、韓国にとっても他人事ではない(2)
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