北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が3~4日、就役を控えた5000トン級新型駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」を視察して訓練実態を点検し、艦対地戦略巡航ミサイルの試験発射を参観したと朝鮮中央TVが5日、報道した。金委員長が艦内会議室で、海軍司令官のとなりでたばこを吸っている。朝鮮中央TV=聯合ニュース
エリート層の離脱は急激な内部動揺につながり、体制の存立を揺るがしかねないという点で、金正恩氏が最も警戒する事項の一つというのが専門家のおおむねの分析だ。慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「(イラン事態は)軍事的にも心理戦の側面でも北朝鮮に示唆するところが大きい」とし、「金正恩の立場では、トランプ氏と下手に絡めば、ややもすると泥沼にはまりかねないという計算をしているかもしれない」と指摘した。
実際、北朝鮮はイラン情勢を注視しながら「戦略的沈黙」を続けている様子だ。北朝鮮の官営メディアは、米国とイスラエルの空爆で死亡したイランの最高指導者、アヤトラ・アリ・ハメネイ師に関するニュースを伝えていない。1日、外務省報道官談話を通じて「徹頭徹尾、不法非道な侵略行為」という間接的なメッセージを出しただけだ。
これは、1月にベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が米国によって追放された直後、金正恩氏が極超音速ミサイルの訓練を参観し、「最近の地政学的危機と多端な国際的事変」と言及して訓練の背景を直接説明したこととは対照的だ。統一研究院の呉庚燮(オ・ギョンソプ)上級研究委員は「トランプ大統領を刺激しないよう努めながらも、核武力に基づいた戦争抑止力を誇示する姿」とし、「事実上の核保有国である点を強調し、『われわれはイランとは違う』という点を浮き彫りにしようとする狙いがあるように見える」と指摘した。金正恩氏が4日、就役を控えた5000トン級の新型駆逐艦「崔賢(チェ・ヒョン)」で自らの核能力を誇示しながらも、「これは徹底的に防衛力だ」と言及したことも、こうした分析を裏付けている。
「グローバル強大国」同時戦争に自信示す米国…北朝鮮は戦略的沈黙(1)
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