在韓米軍烏山空軍基地のC-5輸送機。米国が必要の場合に在韓米軍の資産を海外に移す際、こうした大型輸送機を利用する。 [ニュース1]
「韓国は同盟国として米国の世界軍事戦略変化の論理を十分に理解し、在韓米軍の戦略的柔軟性の必要性を尊重する。また、米国は戦略的柔軟性の履行において韓国の立場を尊重する。特にそれが韓国国民の意志と関係なく北東アジア地域の紛争に介入することがないことを保障する」。
2006年1月当時に潘基文(パン・ギムン)外交通商部長官とコンドリーザ・ライス米国務長官が合意した内容だ。
この合意は拘束力が強い条約でもなく、細部運用基準を明文化した作戦指針でもない。それでも2006年の戦略的柔軟性合意は、韓米両国が変化する戦略環境の中で相互理解・尊重を前提に協力するという政治的な約束だった。問題はその約束が今日の複雑になった域内安保環境と米中戦略競争構図の中でどれほど具体的かつ実効的に作動しているかにある。韓国は在韓米軍の戦略的柔軟性を尊重し、米国も「韓国の立場を尊重する」という点を深く認識しなければいけない。
今後、戦略的柔軟性が拡大するだけに、事前協議の範囲と水準、情報共有の手続き、危機発生時の共同対応原則などが明確に制度化される必要がある。特に西海のように域内の緊張が直接波及する空間では、韓米間の戦略的目標と作戦運用が緊密に調整されなければ不必要な誤解と外交的負担を招く可能性が高い。
結局、今回の論争は戦略的柔軟性が新たな段階に進入していることを見せる信号だ。今後の課題は戦略的柔軟性自体を問題にするのではなく、それをいかなる手続きと基準の下で管理するかにある。同盟は宣言より実際の運用が重要であり、信頼は抽象的な文言でなく繰り返される協議と透明な調整を通じて蓄積された結果だ。韓米が20年前に合意した原則を今日の戦略環境に合うよう再解釈して具体化する時、在韓米軍の戦略的柔軟性による同盟の緊張要因を最小化することができるだろう。
米国の最大課題は「対中抑止」…20年前の韓米約束が重要になった理由(1)
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