1日(現地時間)、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのジェベル・アリ港がイランのミサイル攻撃により炎上している様子。ロイター=聯合ニュース
1日(現地時間)、イランによる報復空襲を受けたアラブ首長国連邦(UAE)を脱出し、最近バングラデシュへ避難した韓国人会社員のイさん(30代・女性)は、4日午後の中央日報とのインタビューで、空爆当時の状況をこのように語った。イさんは「ヤシの木を模した人工島として有名なパーム・ジュメイラがすぐ近くにあったが、午後7時ごろ、そこの高級ホテルにもミサイルの破片が落ちた」とし、「近所のスーパーへ走って非常食を買い込み、地下駐車場の車の中で午前2~3時まで震えていた」と話した。さらに「数時間静かになった隙に宿に戻ったが、午前中に再び空襲が始まるのを見て、本当に脱出しなければならないと決心した」と明かした。
脱出に関する情報は、カカオトークのオープンチャットルームなどSNSを通じて得たという。イさんは「韓国人会のチャットルームや脱出関連のチャットルームなどのSNSで、交通手段などの脱出方法を尋ね、互いに情報を共有した」とし、「そこで知ったタクシー業者からドバイからオマーンのマスカットまで165万ウォン(約18万円)を要求された」と述べた。続けて「費用を抑えたかったので、2日午前6時から相乗りする人を捜したが、見つからなかった。少しでも早くドバイを脱出したかったので、結局一人で165万ウォンを全額支払い、同日午前11時にタクシーに乗った」と説明した。
◇国境検問所は修羅場に
陸路で国境を越える過程も平坦ではなかった。国境検問所に突然多くの人々が押し寄せ、国境を越えようとする旅行客と検問所の職員が入り乱れ、修羅場と化したという。イさんは「普段は誰も通らない場所だと聞いていたが、午後1時ごろに検問所のドアを開けて入ると、60~70人を超える人々で中がごった返していた」とし、「整理券も待機列もなく、誰が先に来たのかも分からない状況で、職員はただ待てと叫ぶばかりだった」と振り返った。また「できるだけ早く通過しようと前の方で様子を伺いながら順番を待ったが、国境を通過するだけで2時間かかった」と付け加えた。
オマーンのマスカット空港から出発する航空便は、タクシーの中で急いで予約した。イさんは「とにかく中東を抜け出さなければならないという思いに駆られ、目的地に関係なく最も早い便を確保したが、それがバングラデシュのダッカだった」とし、「午後7時ごろに空港に到着して午後10時の飛行機に乗り、翌日午前4時にダッカに到着した。ドバイからダッカまで計17時間かけて中東を脱出した」と語った。そのうえで「普段享受している平和がいかに大切なものであるかを実感し、国民を保護するための国家のセーフティネットが極めて重要だと感じた」と述べた。
◇イランのプロサッカーに進出した李記帝選手も帰国
イランのプロサッカーリーグでプレーしていた元韓国代表DFの李記帝(イ・ギジェ)選手(34)も4日に帰国したことを知らせた。李選手は同日午後10時ごろ、SNSに仁川(インチョン)国際空港の到着ロビーの写真を投稿し、「韓国に無事に到着しました。心配してくださった方々に感謝いたします」と記した。李選手のほか、イラン女子バレーボール代表チームのイ・ドヒ監督らイランに滞在していた韓国人24人は、2日に大使館が手配したバスでテヘランからトルクメニスタンへ移動した後、空路で帰国した。
中東の航空便の一部路線が運航を再開したことで、現地に滞在していた韓国人の一部が順次帰国する予定だ。ハナツアーは、ドバイのパッケージツアー客40人が5日午後に仁川国際空港に到着する予定だと明らかにした。モドゥツアーの観光客39人も、同日夜遅くに仁川国際空港を通じて帰国する。韓国政府は韓国人の帰国を支援するため、チャーター機や軍の輸送機などを投入する案を検討している。外交部の趙顯(チョ・ヒョン)長官は同日、SBS(ソウル放送)ラジオの番組に出演し、「何が最も迅速かつ効果的か、実務的に細かく検討している」と述べた。
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