現代自動車ロボティクスラボのモバイルロボットプラットフォーム「モベッド」は4つの車輪で険しい場所でも揺らぐことなく速く走れる。キム・ギョンロク記者
ロボットは人の手に当たるグリッパーで部品をつかんで動かすように見えたが、よく見るとつかんでいるのではなかった。グリッパーの先にタコの吸盤のように丸い吸着パッドが取り付けられている。部品に触れると連結されたチューブを通じて空気を吸い込み、グリッパーに付けて部品を移した。その後部品をワンキットの各スペースに下ろし、内側に入れる時はつかんで入れた。物をつかむ人の手をそのまま模倣したロボットではなく、「什器」と「吸着」が同時にできる「ハイブリッドグリッパー」が適用されたロボットだ。
最近ロボット業界の話題は人の形に似たヒューマノイドロボットだ。だがこの日の見本市では人の形よりも、手や足などの身体機能を最大化したり、これを上回る特化ロボットが現場に投入される準備を終えていた。ヒューマノイドロボットと比べ開発が速く、開発費用やエネルギー使用の面もより効率的だとの判断からだ。
実際に製造業の工場では部品を運ぶ「手」は必要だが、二足歩行ロボットは必要ない。ハイブリッドグリッパーの開発に参加した現代グロービスのキム・テフン自動化技術開発チーム長は「とても単純な反復作業にはヒューマノイド投入自体が浪費になりかねない。産業現場ごとに必要な部分だけ機能を特化して開発するのが効率的」と話した。ハイブリッドグリッパーロボットの場合、吸着式で部品を5キログラムまで、つかむ場合には13キログラムまで運べる。
「足」の代わりに「車輪」を採用したロボットは商用化の準備を終えた。現代自動車グループ研究開発本部のロボティクスラボが開発した「モベッド」はこの日、韓国のロボットソリューション企業5社、部品企業10社と「モベッドアライアンス」を立ち上げ韓国国内での商用化開始を発表した。モベッドは4つの車輪で動くモバイルロボットプラットフォームだ。前後左右だけでなく上下にも自由に動く。
ヒューマノイドロボットよりも車輪が付いたロボットが室外工程に適合するという分析も出ている。モベッドは時速10キロメートルで最大20センチメートルの段差を乗り越え、10度の傾きでも揺れることなく移動できる。現代自動車ロボティクスのキム・ヨンフン事業第2チーム長は「人が立っている時も大変なようにロボットを両足で立たせるだけでもエネルギーを使うため効率面で車輪が優れている。速く広い空間を動かす時にはるかに有利だろう」と話した。
特にロボット上部にモジュールを結合して多様な産業現場で拡張できるが、現在の投入議論も概ね野外中心だ。現代自動車ロボティクス事業室のチェ・リグン室長は「物流・製造現場のほかにも巨大な船舶の上でドローンステーションとして使われたり、ゴルフ場でゴルフバッグを運ぶなど使い道は多様だろう」と話した。
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