ニューヨーク・タイムズのコラムニスト、トーマス・フリードマン氏は2日「トランプのイラン戦争をどう考えるべきか」というコラムで先月28日に始まった米国とイランの戦争が中東秩序再編をめぐり行う新中東と旧中東の一戦だと評価した。
今回の戦争でイランが米国とイスラエルだけでなくサウジをはじめとする湾岸諸国に無差別攻撃を行ったことに対しても中東専門家の話として「旧中東(イラン)が開放・包容の新中東(トランプ氏の中東秩序構築に従う湾岸諸国)を攻撃したもの」と評価した。ただイラン政権転覆の可能性は低くみた。改革派が現政権を圧迫しトランプ大統領が望む条件を受け入れる代わりに経済制裁を解除して政権を維持することが現実的展開と評価した。
フリードマン氏は戦争が楽観的な結果につながらない可能性も提起した。彼は「(トランプ大統領が)むしろ没落しつつあったイラン政権に救命胴衣を投げ与えたという非難に直面するかもしれない」と指摘した。戦争を始めるのは容易でも終えるのは難しいためだ。もしトランプ大統領が公言した通りに地上軍投入などを通じた長期戦に流れる場合、2003年のイラク戦争のつらい記憶を再演することにもなりかねない。
フリードマン氏は「トランプ大統領は11月の中間選挙を控えて自身を取り上げる記事ヘッドラインに『泥沼』という単語を望まないだろう」と指摘した。ここに政権弱体化で多民族国であるイランでアゼリー人やクルド人など少数民族が分離独立を掲げる場合、長期の内戦に苦しめられたシリアのように国が崩壊することになるとの警告もした。
意外に経済が戦争を早期に終わらせる要因になるだろうという分析もした。フリードマン氏は「イランは通貨価値が紙切れ水準で経済は崩壊直前。トランプ大統領もエネルギー価格上昇によるインフレ圧力を受ける場合(イランとの)交渉を魅力的に感じるかもしれない」と指摘した。
フリードマン氏は中国に対しては「習近平国家主席は米国が台湾に提供した武器体系に対抗し自国の武器体系がどれだけ優れているのか苦心しているだろう」としながら台湾侵攻をためらうだろうと分析した。米国の戦闘機とミサイルがイランのロシア製対空防衛システムを無力化させイランの高官が除去されるのを目撃したためだ。
イスラエルに対しても「イランの弱体化でサウジなど中東諸国との関係正常化を夢見るだろうが、このためはネタニヤフ首相がパレスチナのガザ地区とヨルダン川西岸地区を強制併合してはならないだろう」と指摘した。
米紙コラムニスト「親米の新中東vs極端な旧中東の戦争…トランプ氏の成功を」(1)
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