3日(現地時間)、ワシントンにあるホワイトハウス・オーバルオフィスで、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相との会談中に発言する米国のドナルド・トランプ大統領。メルツ首相は、米国とイスラエルが対イラン戦争を開始してからトランプ大統領の元を訪問した最初の欧州指導者だ。AFP=聯合ニュース
トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで行われたドイツのフリードリヒ・メルツ首相との首脳会談で、対イラン空爆に言及し「最悪のケースは、我々がこの作戦を行った後、前任者と同じくらい邪悪な誰かが権力を掌握することだ」と述べた。
トランプ大統領は続けて「そのようなことが起こり得る。我々はそれを望んでいない」とし「我々は国民のためにイランを正す人物が執権することを望む」と語った。
トランプ大統領はこれまで、イラン国民に向けて「自ら権力を掌握せよ」と述べ、イラン内部での自発的な政権交代を促す発言を繰り返してきた。しかし、この日は「イラン国民には機会が与えられたが、我々はまだ(権力交代の試みを)行わないよう求めた」とし「デモに出る考えなら、今はまだ控えるよう伝えた。外は非常に危険で、多くの爆弾が投下されている」と述べた。
これはハメネイ師の死亡後、イラン内部で以前よりもさらに強硬な権力者が執権する可能性が浮上している状況を意識したものと解釈される。
トランプ大統領はこれに関連し、米国に亡命中のイラン最後の皇太子レザー・パフラヴィー氏が次期イラン政権の選択肢になり得るかという質問に対し、「私の考えでは、(イラン)内部の人物の誰かがより適しているようだ」と答えた。その一方で「我々にはより穏健な人物もいる」と付け加えた。
トランプ大統領は続けて、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が逮捕された後、副大統領だったデルシー・ロドリゲス氏が暫定大統領を務め、米国に協力的な状況であることに触れ、「我々が攻撃した後に政府をそのまま維持したという点で、ベネズエラは本当に驚くべきものだった」とし、米国とベネズエラの関係が良好な状態であることを強調した。
イランにおいても急激な変化より、現政権の構成員の中で米国に対して融和的な人物が過渡政府を担うことが有利であるという認識を示したと解釈することができる。
一方、トランプ大統領は長期戦への転換の可能性が指摘されているイランの状況に関連し、イラン海軍と空軍が無力化され、イランのミサイル保有量は急激に減少していると明らかにした。
続けて「我々はこの狂信者たちと交渉してきたが、彼らが先に攻撃してくるとみていた。彼らは攻撃しようとしていたのだ。我々がやらなければ、彼らが先に攻撃していただろう」と述べた。これはイラン空爆に対する正当性論争が起きる中、実体的かつ切迫した脅威に伴う対応だったという点を強調したものと分析される。
また、トランプ大統領は「ひょっとすると私がイスラエルを動かした(I might have forced Israel's hand)といえるかもしれない。だがイスラエルは準備ができていたし、我々も準備ができていた」とし、今回の作戦がイスラエルの説得による結果ではなく、自身が直接主導したものであることを強調した。
あわせて、今回の空爆により国際原油価格が打撃を受けるとの懸念に関連し、「一時的に原油価格が少し上がる可能性はあるが、この事態が終わり次第、原油価格は下がるだろう。以前よりもさらに低くなる可能性もあると見ている」との見通しを示した。
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