2日、米国とイスラエルの爆撃でテヘランの建物が爆破され煙が上がっている。[写真 ロイター=聯合ニュース]
ロイターとAFP通信などによると、イスラエルは3日深夜にテヘランのイラン国営IRIB放送の建物を空爆したと明らかにした。イスラエル軍は事前退避勧告後にエビン地域を打撃し、この施設がイラン革命防衛隊の指揮・通信拠点の役割をしていたと主張した。IRIBは本部周辺で2度の爆発があったが放送は通常通りに運営中だと伝えた。
イスラエル軍はレバノンのベイルートにあるヒズボラの指揮拠点と武器貯蔵施設も空爆した。ヒズボラはイランの最高指導者ハメネイ師死亡に対する報復を名分にイスラエルに向けロケット砲を発射している。
米国は空中戦力を前面に出してイランの弾道ミサイル施設を打撃しており、前日までにイランの軍艦11隻を破壊し海軍戦力を事実上無力化したと発表した。
◇イラン、イスラエルと米軍基地にミサイル・ドローン攻勢
イランも大規模反撃に出た。この日明け方、テルアビブなどを狙って弾道ミサイルを発射し、イスラエル全域に空襲警報が発令された。テルアビブ上空では防空網迎撃と推定される爆発音が相次いだ。
サウジアラビアのリヤド外交団地周辺では爆発と火炎が見られ、サウジ国防省は米大使館を狙ったドローン2機を確認したと明らかにした。クウェートはイラン発のミサイルとドローンを迎撃中だと発表し、イランメディアは革命防衛隊がクウェート内の米軍基地をドローン10機で攻撃したと報道した。
アラブ首長国連邦(UAE)もイランが発射した弾道ミサイルを防空システムで撃墜したと明らかにし、イラク国内の親イラン武装勢力は米軍と連合軍基地を狙い28件のロケット砲・ドローン作戦を遂行したと主張した。
イランの攻撃範囲はイスラエルを超え、サウジ、バーレーン、UAE、クウェート、カタール、オマーン、イラク、ヨルダンなど湾岸周辺国に広がっている。米軍施設だけでなく空港・ホテルなど民間インフラまで被害が発生して、湾岸協力会議(GCC)諸国も軍事的対応の可能性を取り上げる状況だ。トランプ米大統領は即時報復の方針を明らかにした。
◇「1滴も持ち出させない」…ホルムズ海峡封鎖威嚇
イランは軍事対応とともにエネルギー輸送路遮断カードも切った。革命防衛隊司令官は「ホルムズ海峡は閉鎖された。通過を試みるいかなる船舶も攻撃対象になるだろう」と警告した。「1滴の石油も持ち出せないようにする」とも強調した。
ホルムズ海峡は世界の海上原油物流量の約20%が通過する戦略的要衝地だ。封鎖が長期化する場合、国際原油価格急騰と世界的供給網への衝撃は避けられないという懸念が大きくなっている。
◇死亡者500人超える…民間被害拡大
AP通信によると、今回の衝突でイランでは最小555人が死亡した。イランの報復攻撃によりイスラエルで11人、米軍6人が死亡したと集計された。レバノンでも数十人が死亡し、UAEで3人、クウェートとバーレーンでそれぞれ1人の死亡者が報告された。
中東情勢が軍事・外交・エネルギー前線全般で同時に拡大の様相を見せており、事態が長期化する可能性への懸念が高まっている。
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