モハンマド・モフベル氏(左)、アリ・ラリジャニ氏 (右)。
3月1日(現地時間)、AFP通信によると、ハメネイ師の死亡が伝えられた後、テヘランの至る所で市民が涙を流す姿が目撃された。反対に、一部では手を叩いて音楽を流したり口笛を吹いたりもした。イラン南部のガレ・ダール(Galleh Dar)では、市民がハメネイ師の像を倒したとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。市民が食料品店やガソリンスタンドに押し寄せ、水や食料の買い占めが発生し、道路では交通渋滞も起きたという。
トランプ米大統領はイラン国民に対し「国を取り戻す機会」として、自発的な民衆蜂起を通じた体制の変化を促しているが、権力の空白が生じたイランに自然と親米傾向の政府が発足する可能性は高くないと分析される。CNNは、ハメネイ師が率いていたイスラム革命防衛隊(IRGC)を中心に権力が再編される可能性があると報じた。
イランは直ちに3人の臨時指導者委員会を構成し、次期指導者の選出手続きに入った。まもなく「ハメネイの右腕」と呼ばれたモハンマド・モフベル前副大統領と、現在軍事・安保を統括しているアリ・ラリジャニ最高国家安全保障会議(SNSC)事務局長が実権を握る可能性がある。IRGCはすでにハメネイ師の死亡を「殉教」と宣伝し、世論戦に乗り出した。場合によっては、ハメネイ師よりも強硬な政権が発足する可能性もあるという意味だ。
米誌フォーブス(Forbes)は、イランの政治状況について4つのシナリオを提示した。 第一に、ハメネイ師を継ぐ聖職者が最高指導者に就き、神政体制の下で報復攻撃を継続すること(確率35%)。第二に、革命防衛隊内部の派閥が権力闘争を繰り広げること(30%)。第三に、イラン市民の蜂起により民主政府が樹立されること(25%)。最後に、イランの崩壊(10%)だ。
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